アンティークレース端切れを買って作る!と宣言したランジェリーケースが出来ました。

というのは語弊があって、正しくは図案だけ自分が描いて洋裁の得意な母親が縫い上げてくれた。いそくみは佐村河内氏くらいの働きしかしていません。


繊細なチュールレースはもともとブラウスの胸元やスカートの重ね用でしょうか、図柄がぎっしりでほとんど透けず、丈夫です。成城の商店街の桂屋さんにもおいているが、スペインのチュールレースは定評があるようですね。

生地を最大限生かすために凸に出た部分をかぶせ蓋にし、開いてる部分はリボン結びで閉じるように。縁は真珠色のバイアステープで留めました。B4が入るほどの(入れませんが)大判サイズで、ナイティやショールも収納できそう。温泉でもらったビニル巾着を下着入れにするより、なんぼか気分が上がります。


私ども「地球の歩き方」世代は、“狙われないよう、襲われないよう、紛失しないよう”旅行には着古した服や捨てて来てもよい身の回り品を持っていくよう叩き込まれていた。卒業旅行の時、パリで駅に迎えに来てくれるという駐在員妻の従姉に、母が電話で

「本当に着古した恰好で行くので、駅でも目立って、すぐわかるわよ」

と話していたのが思い出されます。

それから、家庭画報の旅特集などを参考にし、旅支度にしゃれたものを揃えるまで長い年月がかかりました。


布地にぴったり合った風合いのサテンのバイアステープは海老名のVina Walkで買ったもの。小学生の頃は何か作りたくても地元に手芸品の店がなく、本厚木の長崎屋、町田の十字屋に友達と行ったのが「子供だけで電車に乗るお買物デビュー」でした。今は海老名も町田にひけをとらず、充実した手芸店が数軒あります。

が、昔と違って今は、手芸店が充実しているほうがちょっと田舎~な気がしませんか・・・