子供が出来てからほとんど機会はないものの、かつては出張が多くスーツケーツパッキングの達人でした。宿泊先で使い捨て出来る針金ハンガーを持つとか、靴の中に靴下を詰めるとか小技はいろいろあるのですが、自分でこだわりがあるのはアクセサリー入れとランジェリーケースで、そこそこ素敵なものを使いたい。アクセ入れはそのままホテルのデスクに置いたり、ランジェリー入れは丸ごと引出しにしまったりするからです。

ランジェリーケースはキルティング製だったりブラ用のアンコがついているものもあるらしいが、オーガンジーやレース製で中がうっすら見える、しゃれたデザインが好き。場所をとらないし、空港で荷物を開けられた時も「これは危険ドラッグでなく下着入れ」と主張してくれそうなので。

使っていたランジェリーケースは大きさが足りなかったり締める紐がとれてしまったりして、最近は温泉宿の巾着袋をとっておいて次の旅行の下着入れに使う味気なさ。この夏はちょっとおしゃれなのを作ってみようかと、ナイティを買ったスペイン在住のコレクターさんからアンティークレースの端切れを買いました。

それはどんなのが出来るかお楽しみ。(実は洋裁得意な実家の母の手に・・・)

端切れを買う際、「ランジェリーケースを作る」とお話ししたら、ご好意で

「すこしほつれがありますが、ご参考になれば」とこちらのケースをいただいてしまいました。

無調整豆乳のようなアンティーク独特の色合いの綿ローン生地に、刺繍と手編みレースとドロンワークとシャーリングが入っていて、洋裁教室の課題作品みたいに技が満載。今の女性たちが友達とLINEやゲームやるひとときを、スマホがなかった時代にはこんな手芸で時間を使っていたのでしょう。そして使い切れない作品を友達にあげたりバザーに出したり。

ポーチ1つにしても100円ショップで買える今、こんなに凝ったものは創りません。

 ためしに、小さな穴が空いていた部分を自分で刺繍して埋めたら、あらら技術の差

が歴然。

将来、出張鑑定団が成城に来て、これを出したら

「これは20世紀初頭のバルセロナのもので・・・あっこの部分は後世に下手な人が繕いをしていますね。これで価値が下がりました」と見破られてしまうかも。


大丈夫、私の代で使い切る。







たまたま、SPURの広告写真がウィンテージのドレスだった。流行ってる?