小泉教授はブログ草稿にも丁寧に指導して下さるので(いそくみの英文卒論の担当教授より面倒見がよい・・・学費、理工のが高いしなあ)、順番がずれてしまいました。続きです。


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Q)近隣住民として、他に気をつけることは?

→工事中に騒音、低周波が発生する可能性がなくはない.高齢者の方は自宅などにおられる時間が長いので,気づく可能性がある.しかし,シールド工事は進捗が早いので、それによる騒音や振動はシールドが通過する前後の一過性のものと思われますが。

Q)災害対策用として、外環トンネルは有用か?(使えないのでは?)

 →地震動の影響は小さくほとんど問題にならず、避難経路、避難場所として使える。地震動に強い一方で水が流れ込むリスクはあり、これについても別途対策が研究されている。。

Q)住民としては、第三者として大学の研究室こそ住民の疑問に答えてほしいが、国交省から調査依頼を受けることは?

 →委員会への参加やヒヤリングなどはもちろんある.しかし,調査依頼や技術開発などの相談はそのほとんどが民間からのものになっており,官庁からの直接の調査依頼や研究依頼はない.(公費は競争入札が必要ということもある。)

「従来の立体都計で構造物を造ることは不可能ではないと思いますが,公表されたように立体都計を変更する方が,構造上からみても耐久性上も有利ですし,施工の安全性は格段に向上し、経済性も悪くなく.未来に残す社会資本として有効なものと思います」

ということでした。


従来のNATM工法よりは良くなっている。学識者はこの点を多いに評価している。一方で、一般住民からは

「人口が減っていくのに、ここまで交通便利にする必要があるか」

「公共事業に投資するお金を、もっと子育てや教育、環境保護に使ってほしい」          

という意見があるのも事実。

技術革新と利便性をとるか、自然保護や生活環境を重視するか、折り合い点を見つけるのが政治の仕事なんだろうと思います。



小泉先生の研究室は、来訪者の出入りのときに学生さんたちが全員立って挨拶して下さるのがとても爽やか。この人たちが存分に能力を生かし、まして戦争に行くことのない社会にしないといけません。どうぞ、選挙にも足を運んでね。





文豪のような風貌の小泉淳教授。ありがとうございました!

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