まだ6月なのに30℃を超える日が続き、夏用のねまきを探し始めました。白い綿ローンの、少しレースなどの飾りのある涼しくおしゃれなナイティを探したが安くて1万円~2万円超も珍しくない。安いのは生地が堅かったりしてお値段の理由はあるのでしょうが、それにしても2万円の寝間着じゃ安眠できないな・・・

 そんなときにふと検索で出てきたのがアンティークのナイティ。昼間のヴィンテージ服ならともかく、アンティーク寝間着は抵抗あるなあ、死に装束みたいで。うなされそうだ。そう思っていたが、生地も柔らかく、デザインもクラシカルで愛好家は多いらしい。


都合よく考えれば、死んだ人がみんな化けて出たいほど恨みを残しているわけじゃなし・・・むしろ死んだように眠れるのでは。サラ・ベルナールは特注の棺桶のベッドで寝ていたっていいますよね(←寝相考えれば絶対無理)。


折よくバルセロナのアンティーク収集家の日本女性のサイトですてきなのが信じられないほど安く紹介されていて、メールしたらすぐに送って下さいました。楽天やアマゾンにはない、外国の友人からのプレゼントのような郵便の包みで、ラベンダーのサシェが同梱されていて気分が上がります。




1900年代半ばの品ということですが、薄地の綿が気持ちよく、大満足。時代がかったデザインは、NHKの海外連続ドラマ ダウントン・アビーで貴族の館の女性たちが来ているナイティに似た雰囲気です。たしか先週は、長女の寝室に忍んできて腹上死した貴公子を、伯爵夫人と娘とお女中とが優雅なナイティ姿で廊下に運び出していくシーンがありました。(コメディじゃありません)




アンティーク・ナイティはたくさん取引されているというが、みなさん1度や2度の使用で飽きて売ってしまったのでしょうか?半世紀も保たれてきた歴史遺産の寝間着を、蒸し暑い日本でクタクタに使いたおしてしまうかもしれません。