年越しで大忙しの大みそか、日経新聞に、こんないい記事が出ていたのを紹介しそこなっていました。


「太陽光偏重見直し・・・風力や地熱発電促す」

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF1100I_R10C13A3MM8000/


以前ご紹介した本「市民が作った電力会社」にも書かれているが、再生可能エネルギー先進国のドイツ(再生可能エネルギーは電力全体の20%:2011年データ)においても、その内訳は

風力:38%、バイオマス:30%、水力:16%、太陽光:3% なんだそうです。


日本ではなぜこんなに太陽光ブームになってしまったのか?買取価格が高かったこと、装置は住宅にもつけられるので「装置をつければ自宅の使用電力を賄えるだけでなく売電でもうかる」的なセールスが横行したこと、どこぞのカリスマ社長の「後継者のいなくなった農地に太陽光発電装置を並べればよい」という絵的にスケールの大きい構想が話題になったこと・・・しかし日本の自然特性を生かせば、他のエネルギー供給も伸ばせるはずです。


中学の地理で教わったが、小さい島国である日本は川が急こう配。“五月雨を集めて早し最上川”である。この成城地域の昔語りを読んでも、野川なら小田急の高架下あたり、仙川にも水車があって粉を挽いていたといいます。日本はもっと河川の水力を活用できそう。


ドイツでは高率の風力発電。個人宅の庭に風車は立てられないし、海岸沿いの風車(刑事ものドラマで容疑者を追い詰める場面でよく背景に出てくる)は海鳥がぶつかって死ぬとかでイメージがよくないが、島国なのだから洋上風力発電はもっと造れそうです。ユニクロの柳井さんが、新製品が利益を出したら風車1本立てるとか、市民からの寄付金でご当地風車を立てるとか、面白い企画と運営プランがあれば賛同、協力する人はいるでしょう。


さらに、本にも書かれていたが、ドイツでは学校教育の中で節電やエネルギー政策について教え、高校生クラブのソーラーハウス開発試作などもあるという。教育プログラムに組み込み、早くから関心を持ってもらうことが大事だと思います。自治体レベルでも、学生のアイデアコンテストをやってみたいですね。




紹介しそこなっていた、今年のおせち。