いそだ久美子のブログ~成城浪人日記~


晴天が続き乾燥しているこの時期、春秋物のシルクシフォンスカーフを一気に洗ってしまいます。

ブランド品の値の張るものでも、母親がやっていたとおり、1回目はクリーニングに出して2回目からアクロンやエマールで、ぬるま湯で短時間手洗い。エルメスにしてもエトロにしても、お値段は品質の良さでもあるのか手洗いでしゃっきり、シミがあってもよく落ちます。

ジャケットの中に襟なしのTシャツのようなものを着る場合、襟を汚したくないのでスカーフをしています。形に流行がないので捨てられず数がたまる。70過ぎの伯母が若いころ使っていたエルメス、母のお下がりの60年代のプリントものも持っています。


ショーラーとあだ名され、「スカーフと言えばコムロさんのトレードマーク」と後輩に言われたくらい一体化しているのですが、議員会館に勤務しているとき、

「本会議場に入るときはスカーフを外してロッカーに入れるよう」衛視さんに言われたのが意外でした。スカーフはマフラーと同じとみなされ外套扱いなんだそうです。

「えー?、私は男性のネクタイのつもりでしていますが」

男性ならネクタイをしているほうが正式、外すことを指示されるのは逮捕・拘留されたとき(自殺防止のため)しか思い浮かばない。

エルメスなぞ、ミニブックで、スカーフを金太郎ハラマキのように巻いて、ジャケットの中のブラウスに見せる巻き方を紹介しているが、あれとれって言われたら困るわな(実際あの巻き方をしている人は見たことないが)。


もうちょっと論争したかったが、見学者を待たせていたので従いました。

どうりで、テレビに映る女性国会議員たちは議場でスカーフしている人がいないわけだ。

しかし、その後ネットで服飾の歴史を調べてみても、やはりネクタイとスカーフは同起源。イギリスで生まれた由緒正しいファッションです。

いまだに腑に落ちないのですが、他で”マナー上スカーフを外さなければならない”経験をされた方がいらっしゃいましたら教えてください。