小泉元総理の発言から再び火がついている原発ゼロ。おっしゃることはごもっともですが、では太陽光など代替エネルギーで供給量やコストが見合うのか、電気代が2倍になっても原発をなくすためならみんな辛抱して払うのか、中小企業はやっていけるのか、問題は山積です。「原発ゼロ」を叫ぶのは、技術的にこれらの問題を解決する責務がない芸術系の方々が多い。それに比べると、自分は電機メーカーに長く居たのだから、現実路線で解決策を考えて行かなければいけないのだな、と最近思い始めました。


かくいういそくみ、考えたり声高に叫ぶよりも自分が解決の担い手とならなければ・・・と考え、化粧品会社の仕事が決まる半年ほど前、フリーペーパーで見つけた「太陽光発電の営業要員」に応募したことがあります。会社名は聞いたことがないが、三菱電機の代理店のように書いてある。応募の電話をして、履歴書を持って出かけました。


同社のホームページに書いてあった本社の住所に行ってみるが、大きな道路の橋の上あたりでそれらしき建物はない。ハローワークで見つけた会社にはままあるパターンです。(そうなのよ)

その場所から電話を入れると

「ああホームページのは古い情報です。今のオフィスは・・・」そこから30分ほど離れた場所にある小さなビルを教えてもらいました。


行ってみると部屋はどうやら2つ、社員3名。トイレや水場は当番制で掃除するんだろうな、という所帯。社長と人事部長らしい人はスーツを着こなし、履歴書を見るや

「三菱電機にいたんですね。いい人が来てくれた」

ほぼ面接なしで内定モード。まず最初の1か月は研修として徹底的に電話セールスをするという。その後営業に回り

「来年から法人営業部を作る予定なので、そこに入ってほしい」

小さい会社ながら、女性を活用してくれるみたいです。


そうしている間も、隣の部屋で女性たちが電話セールスをしています。

給料は、電話セールスの間は25万。営業に回ったら月給15万で、あとは契約とった金額に応じ数%のインセンティブがつく仕組み。1000万円契約してやっと月給20万円か・・・厳しいなあ、太陽光発電の営業。(続く)