クリスマスというと、いそくみの場合はO・ヘンリの短編「賢者の贈り物」、そしてワム!の”Last Christmas”が浮かんできます。

成城のアンティークショップ atticに母のフェイクパールのネックレスを修理に行った際、クリスマスに何か買おうという気はなかったのに、1930年代だというカメオが目についてしまった(写真左)。いい色合いに古びて、(ガクッ)って感じのうなだれ加減も心の琴線に触れる。お値段はかねまつの靴一足分。


いそだ久美子のブログ~成城浪人日記~

1930年代のカメオと1990年代のカメオ。(色の違いは、貝の種類の違いもあります)


もともと持っていたのが右側。これは確か28歳の冬に御徒町の宝飾店で、ウン十万円のを半額セールを待って買いました。その頃は、”一生もの”を買うことに凝っていたんです。清楚な面差しと、肩に戯れる小鳥が気に入ったのは、いそくみが焼鳥好きであることと無関係ではないだろう(いや、関係ないかも)。

塩野七生か森瑶子が書いていたが

「ダイヤは最初にとことん大きなのを買ってしまえば、その後中途半端な大きさのに散財しなくて済む」

・・・カメオの場合、そうでもなかった。右のようにでかいのはなかなか普段には着けられないし、重い。今度手に入れたのはペンダントにちょうどよい大きさで、ラフに使えそうです。カメオ→フリルのブラウス中央に着けて、というのも面白くないし。


独身、可処分所得が多い時に思い切りゴージャスな一生ものを吟味して買う。

結婚してそれほど着飾る機会がなくなったときは、日常使いできるデザインで上質の物を選ぶ(夫におねだりしてもよい価格帯で)。アラフォーになれば眼が肥えているので失敗も少ない。これぞ賢者の買物。


しかしちょっと待った。

この2つのカメオ、見比べると、髪型といい、あごからデコルテにかけての肉付きといい、左が40代、右が20代に見えませんか?

20年経つと自分の好みも相応に変わってくるのかな・・・