ショートスリーパーになりたくてもなれない。
起きていてやりたいことが多い。
疲れが日ごとに積もっていく。
毎日怯えて身構えている。
食いしばる歯、かたくにぎった指。
身体を萎縮させ、息を止めて、いつまでもつめたい足先をみつめている。
眠いのに力が抜けず寝つけない。
身体よりも脳が疲れているのだ。
もうなにも怯えることはないのに。どんなに平和な日々がつづいてもそれは、これからもなにもないという確証にはならない。
わが身を守るための殺意が積もる。
鬱積した恐怖を吐き出すまでのながいながいねむり。
毎日、人とかかわることによる疲れと、過去の記憶の再生で、半分くらい無駄にしている。
Tさんは、ねむると、クリエイティヴななにかが活性化するだとか、そんなこというけれど、ゆめなんてただキャパシティーを超えた記憶や感情が出鱈目に突っつかれて再生されているだけのことで、すごくもなんともない。
パルスがあるだけのこと。
酷使された海馬の入り口ではたくさんの音を奏でているよ。
その日いちにち、はいってきた曲が、自分というフィルターで濾されて合成される。
そういうときはもう疲れに縛られて、翌日は仕事だとかでねむりを要する。
大切なのは想像を形にする能力だ。ゆめなんて関係ない。
ずっとねむらないでいて、やすみの日に爆睡すると、ものすごい血みどろの夢に浸かるから、恐がりから抜けだせないじぶんの脆弱さをしらされる。