ここまで、
「世の中で言われているほど、食後の高血糖が動脈硬化を促進する証拠は乏しい」
(もちろん低いほうがいいのですが。。)
というお話をしてきました。
では、
ここからは食後血糖が非常にナイーブな
IDDMの方にも役立つ食後高血糖のお話をさせていただきます。
これから示すデータは24hr持続血糖モニタリング(CGM)という機械を用いて、
24時間の血糖変動を観察し、
「空腹時血糖値」と「食後血糖値」が、
どの程度HbA1c値の上昇に影響しているかを示したものです。
結論を先に言っておくと、
「すでにオレのHbA1c値は7%を切っている」
→食後血糖を意識する必要がある。
「まだHbA1c値は9%くらいをさまよっている」
→食前の血糖値を見直す余地がある。
というカンジになります。
では、一つ目の棒グラフを見てください。
「JDS値」というのは2011年現在の日本のHbA1c値です。
「NSGP値」というのは、今後導入される世界標準のHbA1c値です。
HbA1c値(JDS値)が6.9%未満の方では、
食後高血糖がHbA1cの上昇原因の70%にも上ることがわかります。
一方、HbA1c値が9.8%以上の人では、
HbA1c値の上昇の原因のほとんどは
空腹時血糖がコントロール不良なことが原因だとわかると思います。
糖尿病の患者さんでかなり一般的な数字であるHbA1c値6.9~8.8%では、
食後高血糖と空腹時高血糖の影響はほぼ50%/50%なことがわかります。
もし、HbA1c値6.9%未満を積極的に狙うならば、
極端な食後高血糖を避けるようにしなければなりません。
一方、現在HbA1c値が高めであるならば、
まずは空腹時血糖をしっかりとコントロールすることが肝心だといえます。
同様の報告は他にもあるので、2つめの棒グラフを示しておきます。
やはりHbA1c値が正常に近づくほど、食後血糖が重要なことがわかりますね。
食後高血糖を予防する方法はたくさんのウェブサイトに書いてあります。
オススメは、、
①食事をゆっくり噛んで食べる。
②炭水化物の重ねくい(ラーメン+チャーハンなど)をしない。
*ちょっと炭水化物を減らすのもありかもしれません。
③αGI を使用する。(こちら を参照してください。)
などです。
IDDMでの食後高血糖抑制方法についてはまた別項で整理してみたいと思います。
