栄養指導をうけたことのある方でしたらわかると思いますが、
食品交換表を用いた栄養指導は、
カロリー量食事中の脂質の割合を重視します。


なぜでしょうか?
従来型の栄養指導にも一定の根拠があり
糖尿病の中のかなりを占める肥満2型糖尿病患者さんでは
大事なものであることを今日は紹介したいと思います。
*従来型の栄養指導は体型や健康維持の観点からはいい面がたくさんあります。
画一的な指導というのは、理不尽だと思います。
カーボカウントは血糖コントロールの上で大事な考え方で、私自身推奨されるべきだと思います。

しかし、どうして従来型の栄養指導が脂質に細かいのかというのを、
知識として知っておくのはよいことだと思い、アップしました。


下の表をご覧ください。
1960年と現在とでは、どちらのほうがカロリー摂取が多いのでしょうか?
現在は飽食の時代といわれていて、
いかにも現代の方がカロリー摂取が多いような気が します。

が、実際は1960年の平均摂取カロリー量2200kcalに比べて、
2005年は1900kcalと
現代のほうがカロ リー摂取が少ないことがわかります。


しかし、肥満者数や糖尿病患者数は増えています。
なぜでしょうか?


その理由として、①運動量の減量②脂肪摂取の増加
が指摘されています。


1960年の脂質が食事中のカロリーにしめる割合は11%、
現在は29%と脂質摂取量は50年前の2.5倍以上に増加しています。


こういったデータから食生活の欧米化(=食事の高脂肪化)自体が
肥満や糖尿病発症に関与する可能性が示唆されます。


栄養指導で、脂質は総カロリー中25%を超えない。
という基本はこのような知見に基づいています。


一方、運動量は自動車や便利な家電製品の普及により年々減少しています。
運動量の減少が肥満・2型糖尿病を増加させるのはいかにもですよね。



ただし、低炭水化物食は血糖値上がりにくいですよ!
体重もだいぶやせやすいです。

New England journal of medicineという超一流誌医学雑誌には、
「低炭水化物ダイエットは、継続するのは難しいけど、
体重はだいぶやせる」という論文があります。

この分野は非常に多くの人が研究していますが、
どちらがよいという結論はありません。


「低炭水化物も低脂質もやりすぎは注意!」

もうひとつ、
「食事は楽しみの1つだから、食事がストレスになっちゃダメ!」


糖尿病を理解して ストレスフリーな毎日を! border=


ひきつづき、なぜ糖尿病が贅沢病というイメージをもたれてしまうか?について


下のグラフは日本の人口(黒)、糖尿病患者さんの数(ピンク)、
牛肉消費量(青)、自動車台数(茶)、発電量(緑)を示しています。

牛肉消費量は食生活の欧米化ともいうことができます。
発電量は洗濯板やぞうきんがけをせずに洗濯機や掃除機が普及して、運動量が減っているということができます。
自動車の保有は運動不足に直結します(昔は歩いたり自転車だったりしたはずです)。



これをみるとピンクの糖尿病患者数は、青・茶・緑の増加と一致しているのがわかりますよね?
こういったデータから、糖尿病の患者さんの数は、
食生活の欧米化(=牛肉消費量)と運動不足(=自動車保有台数・発電量)により
増加していると言われます。


糖尿病=贅沢病のイメージがステレオタイプに持たれているのは、
こういった統計がよく持ち出されるからではないでしょうか?


肥満には過食と運動不足が関与すると思いますが、糖尿病になるかどうかは体質次第です。
だって海外の街頭インタビューとかですごく太っている西洋人いますよね?
日本の街頭インタビューではそんなに太っている人いないですよね?


日本人はちょっと太るとインスリン抵抗性が増加して、
すぐに糖尿病を発症します。
そして糖尿病を発症するとやせてしまいます。


体質によっては太っていなくっても2型糖尿病を発症します。

糖尿病全部を贅沢病と決めつけるのは理不尽な話です。


糖尿病を理解して ストレスフリーな毎日を!-DM患者数増加

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