「カーボカウントに興味はあるが、受診先が対応していない。」

というご意見を多数いただいたので、カーボカウントを紹介します。

カーボカウント内にも亜流がいくつかあり、そのうちのひとつです。


一番下に本を紹介するので、基本的には本を読んでください。

(ブログの中に本一冊分の内容を収めるのは無理なので)


「本を買うほどでもないんだけど、なんか興味あるよなぁ」

という人のために書いています。


けっこう長いので、プリントアウトすることをお勧めします。

反感をかう可能性のある内容なので、そのうちしまってしまうかもしれません。


しかし、周りにカーボカウントを指導してくれる人がいないからって、

断念するのはもったいないと思ったので、きばって書きました。

個別に対応しますので、コメントをゼヒ!

まず、実践する際にはノートに記録をつけます。


昼に「きつねうどん」と「さといもの煮付」を食べ、

超速効型インスリンを7単位打ったという設定で、記録例を示します。


記録項目)


 ①食事内容     ②素材     ③炭水化物 ④合計炭水化物

  きつねうどん    うどん1玉   52g        66g (=52+9+5)

              いなり1枚   9g

  さといも煮付け   さといも40g   5g  


 ⑤インスリン量 ⑥合計炭水化物/インスリン ⑦食前/食後3時間血糖

   7単位      66g/7単位 = 9.4g/単位      156 / 186


カーボカウントを習得するには、これら7項目が必要になります。




大変な作業です。



しかし、上の例では

「いなり」と「さといも」の炭水化物量は実はたいしたことないのがわかりまね。

無視できるレベルです。


要は ごはん・パン・麺類 の炭水化物量をおさえておくだけで

炭水化物量の計算はほぼできてしまいます。


習得は2週間くらいでできるのではないでしょうか?




実践例).昼食に「きつねうどん」と「さといもの煮付け」を食べた場合


 Step1: まず炭水化物量を計算する

     うどん(一般的に1玉240g) =炭水化物52g

     いなり1枚 =炭水化物9g

     さといも小鉢(40g) =炭水化物5g

    ⇒合計炭水化物量 52+9+5= 66g

     

 Step2:; 昼食は 11gに 1単位くらいのインスリンを打つとちょうどいいので、

     75g/11g = 6.8単位 注射

     *もしカレーライスだった場合

      カレーライスは炭水化物量130gと多いので

      130g/11g =11.8単位とほぼ倍くらいインスリンがいります。

 というふうに計算します。


 *ちょっとインスリン量が多いんじゃないか?と思ったときは

   インスリンは少なめがオススメです。
   血糖が高めでも補正すればよいので、

   低血糖には充分注意してください。



ここで疑問が2つ上がります。


1).どうやって11gに1単位って決めた?

 これには①式を使って計算する方法 と ②だんだん決めていく方法

 があります。

 私は②をつかっているので、②を紹介します。


 まず「いなりうどん」+「さといもの煮付け」を食べるときに

 普段なら、だいたい6単位くらい超速効型を打っているとします。


 すると合計炭水化物は上と同じ 75gなので

 75g / 6単位= 12.5g/単位 

 つまり、12.5gの炭水化物に1単位打った計算になります。


 血糖値は食前と食後3時間を測ります。

 もし食前と食後の血糖値が同じなら、

 あなたは昼食では炭水化物12.5gに対して1単位のインスリンが

 適切です。となります。


 一方、昼食前140⇒3時間後280 だったとします。

 これはインスリン不足です。

 12.5gに1単位では不足しているので、次は10gに1単位くらい打ちます。

 それでもダメなら・・・あるいはちょっと効きすぎたので・・・というふうに

 徐々に調整していきます。


 普通5-15g/単位に収まるはずです。




2).なんで昼限定なの?朝と昼と夕は違うの?


 朝と昼と夜では同じ1単位のインスリンが発揮する威力が違います。


 朝はだいたい同じものを食べているはずなので、

 カーボカウントはほどほどで大体うまくいきます。


 夕食は昼とは別に総炭水化物(g)/インスリン量(単位)を決めなければいけません。

 夕食の3時間後は寝る前の血糖値で代用可です。



わかりにくいのは充分承知しているので、みなさん怒らないで。。

あと、上でも書きましたが、

え?こんなにインスリン打つのっていうときは、控えめにしてください。

低血糖には充分気をつけてください。


カーボカウントを実施する際に食べ物別の血糖値の上がり方を

理解するのは大事です

こちらも見てください。


本を紹介するので、そちらをごらんください。

実際に僕がカーボカウント紹介するときに使ういい本です。

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