- RISING SUN/矢沢永吉
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「あ、ああぁ…あなたがサヤカさんですかぁ…
春樹です。どうぞよろしく」
ずいぶん上ずった間抜けな返事になったような気がした。
瞬時に気恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。
いつのことからだろう…
己が抱く熱く、重く、考え込む、そしてウジウジとした感受性が
極度の嫌悪感と化しドロドロとヘドロのように嫌な悪臭を発する…
不器用な春樹である。
不器用な人間である。
とにかく不器用な存在。
とにかく不器用でしかない世間との交わり。
どんな時でもこの腐った駄馬なる自分を変えたくて
どんな時でもこのみじめな愚息から抜け出したくって
笑えるかもしれませんが…
これでいて春樹は二十歳過ぎるまでまともに女性と口をきけませんでした(;^_^A
何でしょう…自尊心ばかりが鼻についていたのか…
良く解釈すればピュア
悪く言えば引っ込み思案でイジケ虫
とにかくみょうに気恥ずかしくって表現できなかったんですよ。
それを克服しようと常に意識を持っての鍛錬。
そして昨今のくだらない自分を鏡に映せば…
素敵な道化が映りました
もっともな道化が映りました
巷では人も羨む粋な男として映っているようです。
巷ではいつも違ういい女とグラスを傾けてるように映っているようです。
それはそれで『してやったり!』なのですが…
エロオヤジ未満。
三枚目なプレイ・ボーイ。
それが私に演出できる精一杯のキャラクター。
そこには本当の春樹は存在しない。。。
そこにはなりきって創った人格の春樹しか存在しまい。。。
気がつけば…
自分が何者かさえも思い出せなくなってしまっています。
気を戻しても…
自分が何処にいて何処に行くのか…
その場でうずくまり震え恐怖して…
そしてまた…
ひきつった表情を見られるのが怖くって…
ひたすら磨きつずけた仮面をかぶりなおす毎日。
さて、ずいぶん前置きが長くなりましたが…
ゆえにヒョイと出てしまった自分のうろたえたような発声が
何とも厄介に自尊心を揺さぶってしまうようなひと時を自負。
カラミは存在した。
某コミュニティーサイトで、
このスポーツクラブ関連のコミュがあって、
そこでそうだなぁ…
半月くらい掲示板なんかで当たり障りのない会話しあって…
挨拶程度でお決まりが如く
「こんなんでこんなカッコでこんなのやってるのが春樹です。
鈍感なんで良かったら声かけてくださいね!」
…みたいなレスを返してたんです。
そしてこの日を迎えました。
どこかで…
何かが崩れて…
それでも自制を感じて…
瞬時に仮面をかぶり直すのを意識しての会話。
サヤカに発してしまった内面の自分を気付かれていまいかと
そこに意識を集中しながらチラホラと。
5分くらいだったろうか…
サヤカは次のレッスンを受けるためスタジオに向かう。
春樹は…
複雑な想いを抱え…
自分に言い聞かす…
「止めろよ、傷つくだけだぞ…」
To be continued…