ひとすじになれない… episode 1


ひとすじになれない… episode 2



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別れの傷も癒え胸につかえたわだかまりも
すっかり感じなくなってきた昨今なのに…


突然気持ちをぶつけられたメールである。




言い訳がましいが…
体調の悪さから曖昧な返事を返してしまったのは間違いだった。



「私の他に好きな子出来てない?!

ずっと淋しかった。
ほんとは…。

また星が綺麗にみえる季節が来たね。
春樹と私の季節だね。

戻ろうか  あの頃に…」




さらに送られてきたメールに意識が固まってしまった。
何も考えられなくなってしまった。





サヤカとの別れで心にはぽっかりと空洞が空いてしまった春樹。


そこには今まで吹き溜まっていた熱い情熱が一気に…


それはまるで弾け散ったマグマが急激に冷え
大量の水蒸気とともに熱が大気に放出された後、
見た目より質量も乏しく空洞だけを残し転がる溶岩のようだ。


今はただ…  寒く冷たいだけ…




独りでいるのがせつなくって


悪く言えば誰でもいいから人肌に暖められたくって…


醜いまでの甘えたい欲求は存在している。



この気持ちに押し流され
欲望のままアイ子を抱いてしまおうかとも思う。


この卑しい感情に支配され
欲望のままアイ子を貪りたいとも思う。



身体の相性はいい方だった。


スレンダーなライン
きめ細かで吸い付くような肌

幾度となくその身体に溺れた夜もある



でもね。。。


君の心を苦しくさせるだけだから。。。



きっとね。。。


君の心を苦しくさせるだけだから。。。




軽く『愛しているよ』なんて 言えないから

俺のほうが悪いんだね

そうレディー 君の思い出は記憶の中


愛 ひとすじになれないから…







ごめん…僕はあの頃に戻らない…