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「ねぇ 和美ことが好き?!」
昨夜の猛烈なる酒と驚嘆の宴
、そして見事に重々しく廃人の如く病んでる日も傾き始めた日曜日、
久方ぶりにアイ子から送られてきたメールにはぶっきらぼうな一言が。
「そういう感情まったくないし、対象でもございません…」
ウネウネとナメクジのように転がりながら返信した。
何とも心まで病んでくる。
アイ子からのメールのたいがいは、そんな思いを抱いてしまうことが多々。
和美と知り合い頻繁につるむようになったのはここ数ヶ月。
特別器量が良いという訳でもなく、いわゆる何処にでもいるような女だが、
物怖じしない自由奔放な言葉と生き方はまさに『飲み屋の女』そのもの。
しかし繰り出される一言一言は確かに的を得ているし、
彼女が抱く全てにおいての自己責任感は賞賛すべきものなのだろう。
おそらくそういった【毒】に免疫がない羊のごとき人達からは煙たがられたり反感を持たれるのだろうが、
スレた人生を転がり、
『何事も経験しないで賛否を語るのを良しとしない』という絶対的意思を所持する春樹、
ええ、確かに過去には裁かれるような行為もしてきましたし、
倫理で弾劾されるような行いも経験しました。
世を斜めに観察する春樹には和美の存在が何とも気楽で心地よく感じるのです。
それでも言えることは…
たとえどんなに和美とじゃれあっても肌を重ねることはないでしょう。
そして和美もそれがわかっているし、
はなから春樹をそういった対象としてとらえていないことは明白です。
始めて出合った時から同じ臭いを発する生き物だと、
認識できたからこそ気楽なる付き合いです。
「和美が春樹って言って抱きついたりしてるの見てられません。
春樹も結構喜んでたし…。 でもそうじゃないんだね。まだ私の事好き?!」
喜んでたって…(汗;;)
飲んで騒いでその中でのじゃれ合いだもの。。。
ましてや和美はそういったキャラクター、
春樹だけに抱きついている訳ではございません。。。
そして『私のこと好き?!』と聞かれても…
返事に困ってしまう…
確かに好きではある。
でもきっと愛はすでに存在していないかもしれない。
今春樹の愛は砕け散り朽ち果てる寸前、
それでも新たな『希望』という名の息吹が芽生えることを信じ地に眠る。
一人の女(ひと)を想い描き…