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【月のあかり】 歌詞




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「あたしは…

 この街で生まれて…この街で生きてきて…

 だからこの街出ては生きていけない…

 いっしょにいけないよぉ。。。」




うつむき躊躇する一瞬は…




数秒だったろうか…

数分にも達していたのだろうか…




毎度のことながらいきなりの転勤命令。



突然である。



逆毛が立つほど軽々しい身勝手なオーナーの一言を、

躊躇しつつも春樹は地元へ帰ることをヒロミに告げた。





もちろん連れ添って欲しかった。


当然連れ添ってくれると思ってた。


春樹はヒロミを間違いなく愛してた。






ちょっと前にあった出来事。


彼女の勝手な決断。


それに憤怒も憶えたが…



春樹はヒロミと生きるを共存すると誓えるほど、


間違いなく身を溶かし融合したとばかり感じてた彼女の心




その彼女の沈黙…





春樹自信もそのただならぬ空気により瞬時で凍りつてしまった。




いったいどれくらい時が流れていたのかは…


歳月を重ねた昨今も…


未だわからぬほど重い時間(とき)が支配した状況である。




「春樹のこと好きだし愛してる!でもヒロミはこの街出れないよぉ…」



かすかに涙が混じったその声に…


返す言葉などないじゃないですかぁ(ToT)





場末の酒場で…


一気に飲み干したウイスキーの勢い借りて…


この歌をおまえにささげよう




その夜は寒くって…


月のあかりだけは万民に優しさを投げかけていました…






春樹29歳の真冬


栃木は黒磯の地にて…