- 桑名正博35周年BEST「Masahiro Kuwana Tracks on」/桑名正博
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「あたしは…
この街で生まれて…この街で生きてきて…
だからこの街出ては生きていけない…
いっしょにいけないよぉ。。。」
うつむき躊躇する一瞬は…
数秒だったろうか…
数分にも達していたのだろうか…
毎度のことながらいきなりの転勤命令。
突然である。
逆毛が立つほど軽々しい身勝手なオーナーの一言を、
躊躇しつつも春樹は地元へ帰ることをヒロミに告げた。
もちろん連れ添って欲しかった。
当然連れ添ってくれると思ってた。
春樹はヒロミを間違いなく愛してた。
それに憤怒も憶えたが…
春樹はヒロミと生きるを共存すると誓えるほど、
間違いなく身を溶かし融合したとばかり感じてた彼女の心
その彼女の沈黙…
春樹自信もそのただならぬ空気により瞬時で凍りつてしまった。
いったいどれくらい時が流れていたのかは…
歳月を重ねた昨今も…
未だわからぬほど重い時間(とき)が支配した状況である。
「春樹のこと好きだし愛してる!でもヒロミはこの街出れないよぉ…」
かすかに涙が混じったその声に…
返す言葉などないじゃないですかぁ(ToT)
場末の酒場で…
一気に飲み干したウイスキーの勢い借りて…
この歌をおまえにささげよう
その夜は寒くって…
月のあかりだけは万民に優しさを投げかけていました…
春樹29歳の真冬
栃木は黒磯の地にて…