最近、
飲食店に飲食以外の事を求める客が多いようだ。
記念日、誕生日。
あんたの店では何をしてくれるんだ?
当然、何かしてくれるんだよね?
私の描いた脚本どおりに対応してくれるんだよね?
もともと、
これは飲食店が他店と差別化を図るために始めたこと。
そもそも、
飲食店の業務ではない。
飲食店のサービスでもなんでもなく、奉仕活動のようなものだ。
もっとも、
原価は、こっそり料金に含まれているのだろうが。
何か忘れられていくような気がする。
飲食店とは、
清潔かつ快適な空間で、
職人、専門家、プロとしての料理を味わう。
食べることを楽しむ為のサービス。
そして、公共の場であるという事。
基本はそれだけ。
飲食店のスタッフであれば、
みんな知っているQSC。
時勢の流れで飲食店だって、
変わっていかなければいけない。
だが、
それは個々の飲食店の内部から変わっていくものであって、
客という外部から、
それを当然のごとく強要するのはどうか。