最近のバーテンダーやソムリエに、
飲食の文化、
粋、
わかるのだろうか。
楽しく食事をするとか、
楽しい食事を演出するとか、
そういったものではない。
ある意味、
やせ我慢の部類だ。
食事をしていたら、
隣のテーブルの30代半ば位のカップル、
カチャカチャと、
ナイフ、フォークを打ち鳴らしながらの食事。
それで思い出した。
以前、
ソムリエとバーテンダーが、
レミーマルタン社の招待で、
食事をするプロモーションがあり、
門外漢ながら、
コネでもぐりこんだ。
もちろん、
ルイ13世目当てだ。
食事が始まったときの、
レミーマルタン社のプロモーターの顔が未だに忘れられない。
真っ赤になって、困惑顔、苦笑い。
心の中で、
こう叫んでいたに違いない。
『こんな奴等に、礼を言わなければいけないのか。』
100人位いただろうか、
食事が始まると、
蜂の巣をつついたように、
蚊の大群が現れたかのように、
ナイフ、フォークがカチャカチャと、
わーっと部屋いっぱいに響き渡った。
日本人として、
恥ずかしい限り。
こんなものか、
飲食の専門家とやらは。
虚しい気になった。