BBCがジャニーズ事務所の醜聞をドキュメンタリーで取り上げて以来、かなりの長い間、日本国内ではネット中心の広がりに終始していた観がありました。
それがここ数日で極めて低速度ながら、極めてわずかずつながらですが、日本国内の報道でも取り上げられ始めています。これからどうなるかわかりませんが。
いまこの記事で同醜聞に直接触れるつもりはありません。
では、このパイル氏著「Japan rising」に関連して、なぜわざわざ持ち出したのか。
それは、日本(人)は欧米(人)から指摘されるまでは、良きにつけ悪きにつけ、自己をきちんと見つめることに臆病で、きわめて「なまくらな」また、「不作為に満ちた」態度に終始する性癖があるという事実。それがまたこんな形で出てしまったと嘆息せざるをえないからです。
ペリーが来なければ、マッカーサーが来なければ、なんとなく「よし」としてしまう性分。
本来、日本(人)がどうあるべきか、これからどこに向かってどう進んでいくかについては、わざわざ外国(人)にご指導ご鞭撻を頂戴する必要はないはずです。なぜ自分たちできちんと考えたり、行動しようとしないのか。
このパイル氏の未邦訳の本を読み解くにあたっても、上述の抵抗感はつねに自分の中につきまといます。
と同時に、これだけ英語学習する人、英語で仕事をする人が多くいる国で、なぜこの本がこれほどまでに黙殺され、翻訳もされなかったのか、その謎の解明も不作為ではすまされないと感じています。
この苦い抵抗感と抑えがたい追求心を車の両輪にして、これからいつもの自分よりは前のめりに読み進め、この場で共有するつもりです。ぜひおつきあいください。
なお、「Japan rising」に関するアマゾンの読者レビューにつき、リンクを貼っておきますので、こちらをご一読の程、お願いいたします。既によんでいらしゃるかもしれませんが。
https://www.amazon.co.jp/Japan-Rising-Resurgence-Foundation-PublicAffairs/dp/1586485679