この前、湯田温泉街の中原中也記念館館に行った際、チラシが色々置いてありましてね。
椎名誠さんの企画展示が仙台で開催されているらしく、チラシを一枚いただいて帰りました。
このチラシでいろんな事が蘇りましてね。
学生の頃、椎名さんのエッセイや私小説にハマっていたんです。
椎名さんの影響で野田知佑さんの本を知り、就職せずにカヌーで全国の川を下って生活していきたいと本気で思った事がありました。
野田知佑さんは今年3月お亡くなりになられました
ご冥福をお祈りします
結局、現実路線思考で就職しましたが、20代は休みの日のほとんどを、友人達と怪しい探検隊の様な活動をしていたわけです。
しかし立派な社会人(笑)となった強みを活かし、コネのコネを辿り、椎名さんには広島で講演会をしていただいた事もありました。
私にとって思い出深い作家さんなんです。
ただ、23、4の歳だと思いますが同じ「サ行作家」の書棚で司馬遼太郎さんの小説をたまたま購入し以来、読書は司馬遼太郎さんの比重が高くなっていきましてね。
20代後半の読書は椎名さんから司馬さんに完全移行してしまいましたな。
そんな訳で最近はまったく椎名誠さんの本を読んでいませんでしたが、例のチラシの影響でなんとなく読みたくなり購入。
まさかのブックオフ購入です(椎名さんごめんなさい)
なんと、この本が大変感慨深くなる本でした!
「岳物語」と「続岳物語」という学生時代に読んだ小説から繋がっていた訳です。
「岳物語」「続岳物語」は椎名さんの息子さんがモデルですが、三匹のかいじゅうは息子さんの子供達、つまり椎名さんのお孫さん達の話でした。
昔の椎名作品同様にクスリと笑いながら読みつつ、時代の流れを感じましたね。