3連単ディープ1着固定。

渾身の予想も今ではただの紙切れ…。


3連単のフォーメーションほど難解なパズルはない。ハナ差決着も珍しくない競馬で1~3着を着順通り予想するのはほとんど不可能に近い。ハナやクビの差程度の力量差(展開面など環境要素も含む)しかない馬同士を、こっちの方がハナだけ強いから2着にマークして、こっちはハナだけ弱いから3着に違いないだろうなどという神業的な予想家が存在するのならぜひ1度お目にかかりたい。だから着順を言い当てるフォーメーションとは言うものの、結局は買い目が増える宿命にある。増えないのであればそれは神業師の仕業か、“ハナの差を見抜く目”は持たぬが小額のパズルに思いを馳せる者に他ならない。


残念ながら私にはハナどころか馬○頭分の力量差を読むことすら疑問印である。だから夏前に3連単デビューを果たして以後も全てマルチ買いをしてきた。たった1度の例外を除いては。それこそが先日の有馬記念である。


クリスマスと書いて誘惑と読む。

フォーメーションを買う力がない。だからマルチにこだわり続けてきた。しかし「最早ディープを疑う余地はない。1着に固定してみたらどうか?フォーメーションデビューするなら今しかないのでは??」…。



しかし運命とは恐ろしい。

ディープは負けた。これに私がどう絡んでいるか。それは初めてフォーメーションを買い、1着に指名したことに尽きる。

よく、自分が○○をするとこういう結果になるという話がある。このディープ敗戦の一件こそこれに最も相応しい。初めて3連単を買ったわけではない。お祭り気分で買ったわけでもない。こだわりを持ってフォーメーションを排除してマルチで勝負し続けていたのだ。その男が初めてフォーメーションに手を伸ばし1着に指名した途端、今最も負けてはいけないはずの馬が敗れてしまう…。これほど自分の行動が裏目裏目に出ることはそうないのではなかろうか…。


フォーメーションはしばらくの間はこりごりだ…