総じて女の子の方がオマセさんだとは聞いていたけれど、そんなもんかねぇ。

おいらには3歳の姪っ子(妹の娘)がいるんだけど、ここ何ヶ月かでボキャブラリーが爆発的に増えてビックリ。相手がいようがいまいが四六時中あーでもないこーでもないと喋っている。

よく喋るようになったら感受性ってヤツまで豊かになったみたいで、それを味覚に喩えるなら「甘い、塩っぱい、酸っぱい、辛い」みたいな単純なヤツから「甘塩っぱい」とか「酸っぱ辛い」みたいな変化球を繰り出せるようになった感じかな。



おいらは仕事が泊まりで、眠り足らないときなんかは職場からそう遠くない実家でよく昼寝をするんだけど、遊びに来ている姪っ子とかなりの頻度で遭遇する。

「〇〇(おいらの名前)しゃん」って〝さん付け〟で呼ばれてるんだけど、まだ〝さしすせそ〟が言えないんだな。

姪っ子はおいらの部屋が大好き。
ギターをいじってみたり、飾ってあるモノすべてを一ヶ所に集結させてみたり。

本棚から引っこ抜いて、

「ねぇ、これ読んで」

と持ってくる本が、いつも『星の王子様』や『タンタンの冒険』はスルーして寺山修司の『不思議図書館』だとか上野千鶴子の『スカートの下の劇場』だったりするからプッて吹いてしまう。

お仕事で寝てないからちょっと寝かせてねと言うと、

「はーい、ちゃんとおふとんかけて寝てね」

と言って部屋を出て行く。僅かその数十秒後に走って戻ってきて、

「〇〇しゃん、もう寝た?もうおっきしよっか?もういっぱい寝たんじゃない?」

眠れたもんじゃない(笑)


出掛けようとしようものならドアの前に立ちはだかり「ダメー」を連呼。

もうおうちに帰るよなんて言うと、眉間をハの字にして今にも泣き出しそうな顔をする。

おいらにも記憶がある。
大好きだった近所の姉ちゃんが結婚するってなったとき、旦那さんになる男の人が疎ましくて。

恋しちまったんだなぁ、きっと(笑)
時々おいらの膝の上に乗って、おいらの顔のパーツを一つ一つ確かめるようにじぃっと見つめている。耳たぶ触ったり。

5年後、10年後、20年後もずっと好きでいてもらえるようにしなきゃ。

そう思う今日この頃であった。


因みに妹からは勘違いするなと。