早起きは三文の徳と云うが、朝が大の苦手だったぼくは〝早起きしても三文にしかならない〟と難癖つけて、夜な夜な本棚を漁っては明け方まで本を読むことが多かった。

小学生の頃はもっぱら歴史モノ。
中学になると、ちょっと背伸びしてニーチェなんかを読んでいたけれども、難し過ぎて、意味がわからないのは翻訳がヘタクソだからだと、あくまで世界の中心は〝自分〟だった。夜の静寂はそんな自分に好都合だったと思う。

そんなぼくが最近、朝活にハマっている。

キッカケは乗馬。

去年の夏は、午後1時前後といういちばん暑い時間帯に2鞍乗っていて、周りからは「大丈夫なの?」と言われ続けていた。

ところが後日、それはぼくのカラダではなく暑さに弱いを心配しての言葉だったと知り、恥ずかしさとともにいくつになっても自分本位かと猛省したのであった。


そうだよな、馬たちの方が大変だよな、炎天下にデブ乗っけて走り回されてさ...


そんなワケで、今夏は朝一の1鞍にしている。


青空と、ハロがけしたばかりの馬場がとっても清々しい。


朝活の何が良いかって、一日の充実ぶりがハンパないこと。

例えばこの日、乗馬のあと健康ランド的なところでサッパリして、駅ビルで友人とランチ。そのあと本屋へ寄って、帰宅前にカフェで資格の勉強。帰宅後はちょこっと横になって、夕飯後は夜のお散歩。映画を観て就寝。

まぁ、一日の過ごし方というのは人それぞれだけれど、良い意味で一日ってこんなに長かったっけ?と改めて思った。

そして今まで時間的にムリだと諦めていたことも、やり方次第では色々と出来るなぁと。
気持ちのゆとりが時間的な余裕になって現れる気がする。

そして何よりも、睡眠の質が向上するのが最大のメリットだと思う。
充実した一日を過ごせばそれなりに疲労するので寝付きが良くなる。
ストンと熟睡できるから、目覚めたときには疲れもリセットされている。

そして睡眠の質が向上すると、一日ずっとポジティブな精神状態でいられる。

これは論より証拠というか、実践してみれば実感できるはず。