出雲大社にて



今回泊まったのは、出雲市の西、神西湖(じんざいこ)の湖畔にある『くにびき』というところ。


何故ここにしたかというと、穴道湖玉造温泉は順当過ぎて、ひねくれ者のおっさんにはちょっとねぇ。そこで穴場だという神西湖にしたワケ。人生穴狙いなもんで...


調べてみるとこの神西湖、しじみの収穫量が全国第6位。←1位は穴道湖
ぜんざいの語源はこのじんざいだという説もあるのだとか。


湖の周りには観光地化されていない風光明媚なスポットが点在していて、時間に余裕があったらの〜んびり歩いてみたい、そんな場所だった。
因みに出雲大社まではクルマで15分くらい。
朝焼けの神西湖

今回の宿『くにびき』は、シンプルな造りの、ていの良い国民宿舎といった感じだけど、特に良かったのは、目の前に広がる神西湖の景色、天然のヒアルロン酸みたいなトロッとした温泉、そして朝食遅い到着を予定していたので夕食はつけなかった


部屋は窓を開けられたら最高なんだけど。湖からの微風や〝気〟を感じたいから。

ここは湖陵温泉って呼ぶのかな?とろみ感のあるお湯は浴槽に入った瞬間から気持ちが良い。とろみ感だったら熊本の菊池温泉はハンパない

朝食はおっさんには量も内容もちょうど良かった。写真のほかに豆乳で作った茶碗蒸しみたいなのが出てきたんだけど、どれも美味しくて口コミで評価が高いのは頷ける。





さてさて、朝食を済ませて出雲大社へ。

鳥居前のスタバは風景に溶け込んでいて粋。

鳥居をくぐって松の木の参道を進むと...
見たら思わずオーッてなる大きなモニュメントが。オオクニヌシである。

「やっぱりイケメンよね〜オオクニヌシ♡」

と銅像相手に、パワースポット巡り?のご婦人たちが。

んーまぁ、オオクニヌシは周辺諸国の王女?姫?を次々と娶って出雲周辺一帯を治めていったという説があるのを何かで読んだことがあるけど。

出雲大社といえば大しめ縄
あぁこれか!と思ったら大間違い。大しめ縄は神楽殿にあるのだ。(下の写真は拝殿)

しかも神楽殿は境内の外にあって、厳密にいうと出雲大社教という、出雲大社の信仰を広めるために組織された宗教法人の神殿なのだとか。出雲大社の分社とかではないのだ。
出雲大社拝殿

でも個人的には拝殿のしめ縄の方が好き。

出雲大社に関しては自分で調べた方が面白いと思うから説明は割愛するとして...
八足門

出雲大社へ行くなら朝早くと決めていたんだけど、これが大正解。おっさんが着いたのは8時ごろ。

昨日の虹といい、天気に恵まれていたのもあるけれど、陽の光をうけて茅葺屋根から立ち込める朝靄が、境内の清々しさ、神々しさを一層際立たせていた。
観祭楼

神在月に全国から集まった神様の宿舎になるという十九社

御本殿の西側から

ここでオオクニヌシと正対できるらしい

御本殿の裏手


御本殿の裏手・冒頭のウサギはここに

素鵞社(そがのやしろ)

出雲大社は全体的に女性的で、なんだろう、ここから優しさが湧き出していて、それが辺りに伝播していくような、そんな印象を受けた。これまで訪れたどの古社とも違う、出雲大社ならではの雰囲気。

パワースポットというより、癒しスポットだと思う。