Don’t just teach your children to read.
Teach them to question what they read.
Teach them to question everything.
- George Carlin
子供たちにはただ読み方を教えるのではなく、読んでいる内容に疑問を持つことを教えた方がいい。ありとあらゆることに疑問を持てと。
ジョージ・カーリン
ぼくは陰謀論者ではないけれど、陰謀論には非常に興味深いものが多い。そして陰謀論の中には核心を突いたものも少なくない。
エボラ出血熱は決して治せないわけではないらしい。
新薬を開発するにはその臨床期間も含めて承認の申請までに相当の年月と莫大な金額を費やさなければならないのだとか。
製薬会社は慈善事業ではない。モトが取れなければ経営が成り立たないのである。
エボラ出血熱への感染が広がったスーダンやコンゴといったアフリカの発展途上の地域には、経済的にモトを取るアテがない。つまりペイできない。だから資本が集まらない。どうやらそれが真相に近いらしい。(これについてはジャーナリスト神保哲生のビデオニュースドットコムで詳しく取り上げていた)
ソ連崩壊後のロシアでは、職を失った元KGB職員の中に民間警備会社を設立する者が少なくなかったとか。企業や市民を適度にマフィアの脅威に晒しておいて、そうした警備会社の需要を創設する。当然、裏ではマフィアと結託している。そんなビジネスが横行していたと云う。
考えてみたら、ネット上のウイルスも同じ仕組み。ウイルスを創り出す方は当然その対処方法も心得ているわけで。
一方ではウイルスをばら撒き、その裏でウイルス対策ソフトを売りまくる。
これが本当のウイルスだったらどうだろう。これこそ陰謀論っぽい話だけど、人工的にウイルスを開発してそれをばら撒く。予防ワクチンに治療薬。天文学的な利益になる。
抽象度を高めていって世の中を見渡したとき、いろんなことが見えてくる。
具体例を挙げればキリがないけど、身近なところで〝マーガリン〟から。
一概には言えないけれど、欧米諸国からの輸入菓子の多くは国内の製品より値段が高い。
輸入にかかるコスト分や販売業者の利鞘を考えれば当然と言えば当然なのだが。
その点、アジアからの輸入品は安い。為替もあると思うけど、いちばんの理由は製造コストや人件費そのものが格段に安いから。
ところが、欧米諸国からの輸入菓子であっても値段が安いモノを見かける。特に最近。
パッケージの裏を見てほしい。
原材料にマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングが入っていないだろうか。
それらはみんなトランス脂肪酸。
トランス脂肪酸は健康への悪影響が認められて、欧米諸国では規制されている。規制というかほぼ禁止。だから自国では売れないので規制のない日本に叩き売ってるというワケ。
じゃ、トランス脂肪酸の何が悪いのかと言うと...
カラダが知っている食物、つまり自然界にあるモノ、人類が何世代にもわたって食べ続けてきたモノについては、カラダ自身が「これはカラダをつくるもの、これは燃焼させてエネルギーにするもの、これは排出」といった具合にすぐに分解、仕分けができるのだとか。
ところが、すぐに分解できず、何にどう使うのかよくわからないモノ(その代表がトランス脂肪酸)については、とりあえず取っておこう、と判断するらしく、それがどんどん体内に蓄積していくのだそうだ。
そもそもトランス脂肪酸は、食品を長持ちさせるためにわざと分解しにくくしたもの。〝油をプラスチック化したもの〟なんて言われている。
トランス脂肪酸の油で揚げたフライドポテトは半年放置しても腐らない。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールや中性脂肪をどんどん増やして善玉コレステロールを減少させる。
それが肥満だけでなく様々な病気を引き起こすらしい。
恐ろしいことに、このトランス脂肪酸に対して、日本では規制がない。コンビニで売られているパンや菓子にはほぼ間違いなく入っているし、ケーキ、カップヌードル、ファーストフード店のフライ油にも使われている。
ただ、10年くらい前から一部の企業にトランス脂肪酸の含有量を低減させる動きは出てきてはいるようだ。
例えばミスタードーナツなんかでは、ドーナツ1個に1〜1.5グラム含まれていたトランス脂肪酸を0.25グラムまで減らしたとか。
それでもそうした企業はごく一部で、多くはいまだに堂々とマーガリンなどのトランス脂肪酸入りの製品を製造・販売している。
規制をしない行政の言い訳は、
「日本人は毎日パン食べないでしょ?」
「マーガリンなんて毎日摂らないでしょ?」
ということらしい。
いやいやいや、同僚とかめっちゃ食べてるし。
昼はコンビニのパンかカップラーメンっていう人、相当いると思う。
あ、電子レンジの加熱でもトランス脂肪酸が多く発生するらしい。
このトランス脂肪酸はほんの一例で、世の中にはそうした裏事情が蔓延っている。
シャンプーなんかもそう。
髪の洗浄に〝ラウレス硫酸ナトリウム〟なんていう化合物をわざわざ開発するワケがない。
昔はそんなもの無くったって、普通に髪は洗えていたのだから。
工業製品の製造過程で発生する廃油を何かに転用できないか。そうした発想からシャンプーや化粧品などに使われるようになったそうだ。
ゴミが売れるのだから、売る方はもうウハウハである。
そうは言っても、露骨に人体に悪いものであれば売れなくなる。
そこで、〝カラダに良い〟というイメージを売る。〝天然成分配合〟だとかの文言で。
〝天然成分=カラダに良い〟ではない。
タバコのニコチンだってトリカブトだって天然成分だし。
みんな企業の都合なのだ。
なんでもかんでも否定するつもりはない。
ただ、ぼくらには選択の自由があって然るべし。
ぼくはいつまでも〝知ること〟を放棄せずにいたい。