旅行先でアレが良かったとか、コレが美味しかったみたいな話を友人としていて、

「そうだ、50になるまでに全都道府県制覇しよう」

そう思い立った。

そこで早速、自分ルールを設定。

①原則、観光した場合にカウントする
②仕事や所用のときに何か体験を伴った場合やご当地グルメを食した場合はカウントする
③通過のみはカウントしない

今回は、有効期限が差し迫ったANAの優待券を使う都合もあって、全国の空港一覧から候補地をピックアップし、その中から希望の時間帯に空席のある便ありきで行先を決めた。

【山口県】
山口県には〝萩の城下町〟をはじめ〝角島大橋〟や〝秋吉台〟など、訪ねてみたい場所がいくつかあったが、それらをすべて廻ろうとすると山口県だけで2泊するようなので、今回は〝錦帯橋〟と〝岩国城〟に絞ることにした。

瀬戸内海の島々にテンションが上がる。

岩国空港は軍民共用の空港で、滑走路にはたくさんの戦闘機が並んでいて、ある意味〝非日常〟を味わえた。(写真撮影は厳禁とのこと)

空港からバスを乗り継ぎ30分ほどで錦帯橋に。
ここは過去に映像で観たことがあり、いつか実際に見てみたいと願っていたのだが、こんなに美しいとは思わなんだなぁ...

この橋は半円や放物線ではなく、カテナリー曲線(ロープなどの両端を持ったときにできる自然な曲線)で出来ているのだとか。ヨーロッパでカテナリー曲線が発見される20年前に、児玉九郎右衛門という一人の大工の設計で造られたそうだ。

エックス状に組まれた木材が横揺れを、ブイ状のが縦揺れを吸収するように設計されているとのこと。

錦帯橋を渡った先には〝岩国城〟がある。
各層の下部のくびれは〝南蛮造り〟と呼ばれるそうで、小倉城とこの岩国城だけらしい。

こんな弁当箱でピクニックしたらテンション上がること間違いなし。

天守閣から錦帯橋を望む。


錦帯橋を渡ったところに食事処が数軒ある。そこで山口名物〝瓦そば〟を堪能し、岩国名物の〝岩国寿司〟を夕飯に買って錦帯橋を後にした。

翌朝は7時20分のフェリーで瀬戸内海を渡って大分まで行くので、フェリー乗り場のある〝徳山〟に一泊することにした。

岩国から徳山までは電車で1時間ちょっと。岩国駅のセブンイレブンには土産もたくさん売っていたので、山口特産の〝かまぼこ〟と〝れんこんチップス〟を買い、斜陽の瀬戸内海を眺めながらちょっとした電車の旅を楽しんだ。

この学生服の男女、お互い大好きなんだけどまだ付き合ってないんだなぁ、とか。
このおばあちゃん、半透明のビニールにたくさん薬を入れて。この電車で診療所通っているのかなぁ、とか。
知らない土地での電車の旅は、そこで乗降りする人たちの様々な人間模様をつい覗き見してしまう。

〝明治天皇すり替え説〟や〝田布施システム〟という陰謀論の舞台である田布施。すべてを鵜呑みにはできないが、非常に興味深い。

そうこうしているうちに、徳山駅に着いた。

最近、TSUTAYAがいろんなお店とコラボしているのを見かけるが、ここ徳山では〝周南市立図書館〟と〝スタバ〟とコラボしていて、壁なしガラス張りの建物が洗練されていて好感度高し。

だが、地元の人には怒られるかもしれないが、ほかに目を見張るようなものは何もなかった。