漆喰の歴史は人類の歴史と言っても過言ではないのですが、、。
日本へは4000年前の縄文時代や古墳時代の古墳などで「石灰」が使われていることが確認されています。しかし漆喰というよりもただの石灰を使ったというだけで「漆喰」として製造されたとは言い難い代物です。
そこで本格的に建築に使う「漆喰」としては1400年前に仏教伝来後、仏教建築に使う素材として漆喰がシルクロードを渡り大陸から伝来されてきたといわれている。
日本は資源が乏しく地震が多い国。これが漆喰にも影響を与えます。
地震が多い→地盤の石灰質が未熟で若い→不純物が多い石灰(漆喰の原料)が取れる→良い漆喰の原料が採掘できるところより採掘できない土地の方が多い。
資源が乏しい→漆喰を製造するための燃料(石油、石炭)が少ないし、採掘する労力もかかる。→漆喰を焼く燃料が少ない
ということがあり、「国産漆喰」と言ったらば五大産地。というか五か所しか有名な漆喰の産地がありませんでした。この状況は採掘技術が発達する明治-昭和まで変わることがなく、日本は漆喰が作りにくい国でありました。

