本日のクローズド・ナンバーは、
Hope Collectiveの2005年のシングル『Give and Let Live』です。
2004 年12月26日インドネシア・スマトラ沖で発生したマグニチュード9.0の地震とその津波被害は、インド、インドネシア、スリランカ、タイを中心に、東アフリカ諸国を襲いましたことも忘れ難い。
もしも我が身なら。
そして、世界各国でこれに対する募金活動やチャリティー・イベントが開かれ、音楽の世界も例外ではなく、幾つものチャリティー・コンサートやCD制作が企画・実施されたこともありました。
この〈ホープ・コレクティヴ〉もその一つ。
UKの人気グループ、インコグニートのフロントマンで、親日家としても知られるブルーイの呼びかけに、US・UKのトップ・ソウル・スターが集結、この「Give and Let Live」がロンドンでレコーディングされました。
プロデュースおよび作詞・作曲はブルーイ。そしてブルーイと共に幾つものヒット曲を作って来たグラハム・ハーヴェイ(インコグニート)も参加。そしてアディショナルの(ラップ)詞を、UK/ヨーロッパで圧倒的人気を誇るフェイスレス(デビュー・アルバムから大ヒット、25ヶ国でゴールド・ディスクに認定された他、現在に至るまで多数のヒット曲がある)のフロントマン、マキシ・ジャズが付けています。
参加アーティストは、USからは懐かしのスティーヴ・ウィンウッド、チャカ・カーン、その妹のタカ・ブーン、ジョセリン・ブラウン、アンプ・フィドラーら。
そしてUKからは、カーリーン・アンダーソン(元ヤング・ディサイプルズ、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ)、オマー、ドン-E、ノエル・マッコイ、マキシ・ジャズらソウル界のスターの他に、インコグニートからはもちろんメイザ・リーク、トニー・モムレル、イマーニ、他ヴォーカリストが参加し、ミュージシャン勢もインコグニートの面々が総参加。
そして地元のロンドン・コミュニティ・ゴスペル・クワイアーとキングダム・クワイヤーがコーラスで華を添えています。
オリジナル・ミックスやその他のヴァージョンに加え、UKのみならずUSでのカリスマ人気も確立したラッパー、ルーツ・マヌーヴァやダイナマイトMC(ロニ・サイズのレギュラーMC)、その他ラッパーをフィーチャーした、もう別曲とも思えるヒップホップ・トラックのUKアーバン・リミックスも忘れちゃダメ。
また、ラップ・パートが入らない(海外ではラップやヒップホップ・トラックを一切オンエアーしない放送局が存在するため)ソウル・サーチン・ミックスも収録。
また日本盤には、クラブ・ミュージック界のドン、前の記事でも取り上げたマスターズ・アット・ワークのルイ・ヴェガによるハウス・リミックス(すっかり忘れていた巨匠ジョー・クラウゼルも参加)も収録。
更に同じく日本盤のみ、レコーディング風景が収められた感動のビデオ・クリップもCD-Extra仕様で収録あります。
もちろんですが、リリース当時アナログとCDのセットで購入しました。売上は、“PLAYING ALIVE FOUNDATION”(Disaster Emergency Committeeによって設立されたUKのチャリティー団体)に寄付されたそうです。
リンクはそのレコーディング風景が収められた感動のビデオ・クリップ。
ほんと、各々の想いを馳せて乗せて、ですね。
では、おやすみなさい⭐️