引き続き、Spotifyプレイリスト『House Music LOVERS ONLY 』から数曲をレヴューさせていただきます。
といっても名曲ばかり。
① Cathy Dennis - Touch Me (All Night Long) (91年)
ディスコ・ディーヴァFonda Raeが歌った80'sヒットをハウス・リメイク。キャッチーな曲調にキュートなヴォーカルがうまくマッチしていて、オリジナルより好み。
プロデュース&リミックスは、Jellybean(ジェリービーン)と双璧をなす、80年代〜90年代のダンスミュージックに多大な影響を与えてきた偉人Shep Pettibone(シェップ・ペティボーン)です。
リミックス・ワークだけとっても目を見張る実績がありますが、Madonnaのヒットを手掛けた事と、Janet Jacksonの人気を不動のものとした『Rythm Nation 1814』からカットされたシングル・リミックスは全て彼によるもの。
Jane Childの名曲「Don't' Wanna Fall In Love」なんかもそうでしたね。その他多くのアーティストのキャリアを後押しする存在でした。
そのShep Pettiboneワークスをコレクションしたボックスセット『Arthur Baker Presents Dance Masters: The Shep Pettibone Master-Mixes』が、友人でもあるArthur Baker (アーサー・ベイカー) のキュレーションによって昨年発売さています。
収録アーティストを眺めているだけでも80年代が蘇ってくるよう。もしお持ちの方がいましたら「ダビング」させて下さい(笑)
②Mass Order - Lift Every Voice (Take Me Away) (92年)
1991年〜1992年のHouseバブル期にドロップされた男性ヴォーカル・ハウスの金字塔。プロデュースは敬愛するThe Basement Boys。
Yazooのシンセポップ名曲「Situation」やLoletta Hollowayのガラージ定番「Love Sensation」を組み合わせて使っています。
Mass Orderは、このあと12インチ1枚と、全然売れなかったアルバム 1枚だけ出してシーンから姿を消しますが、その名は今でもレジェンダリー。いかにこの曲の影響力が大きかったかということでしょう。
③Madonna - Rescue Me (91年)
映画「Dick Tracy」で使われたとはいえ、1990年に発表された「Vogue」は全世界で600万枚売れたハウスミュージック。ヴォーグ・ダンスも社会現象となりました。参考までに「Vogue」はThe Salsoul Orchestra「Chicago Bus Stop」をサンプリングしています。
マドンナ第二章への路線変更もあったのでしょうが、まさかハウスを取り入れてくるとは、予想だにしないインパクトでしたし、世間的にもセンセーショナルだったのを覚えています。ハウスが、アンダーグラウンドなものからメインストリームなものへと移ろいだ歴史的出来事だったのかもしれません。
そしてハウスやダンスミュージックとは切っても切れない関係にある伝説のクラブParadise Garageには、マドンナもデビュー前から出入りしていたのは有名な話ですから、どこかジワジワきます。
ちなみにプロデュースは両曲とも、上記でも取り上げたShep Pettibone(シェップ・ペティボーン)です。
プレイリストには別曲を入れましたが、仕事に彼氏に、もとい!踊り疲れたOLさんが「La Da Dee La Da Daありますか?」でも通じた名曲もリンクしておきます。
何かと熱狂時代のセレクトになりましたが、穏やかな日曜日でありますように。
ではこの辺で失礼します☆