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①予期悲嘆と告知
・予期悲嘆のこころの営みがスムーズに成立
するためには、詳しい告知がご家族に
行われているかどうか、そしてご家族が
それをどのように受け止め、医療者が
どれだけ絶望するご家族をケアしているかが
重要になります。
・現在では、もはや回復の望めない疾病に
対する延命のみをめざす医療は、医学的無益
と呼ばれ、保険医療費は給付されません。
・最終告知以後は緩和医療を選択した場合に
のみ保険制度から医療費は支給されます。
・アメリカでは、終末期の医療に費やす費用が
厳しく制限されており、終末期の医療費の
支払いを求めるためには、医師は完全な告知
を行い、患者自身もそれを受容していなけれ
ばなりません。
・わが国では、終末期といえども一般病棟で
行う医療の経費の打ち切りは行いませんし、
法的にも明確な指針はありません。
・ご本人とご家族の意思表示がはっきりした時
には、治療はそのまま継続されます。
・一般病棟を選ぶか、緩和ケア病棟・ホスピス
在宅緩和のサービスを選ぶかの選択権は
患者側にあります。
・医療者は、好んで死期までを克明に確認して
告知する必要がないのです。
・終末期・死期の定義は、末期がんなどの
病気の種類によっても違ってきます。
・患者さん・ご家族と医療者が信頼関係を
築いた上で十分に話し合うことが大事です。
・医療者側も医師が単独で決めるのではなく
看護師をはじめ多職種が協働してチームで
具体的な議論を深めていくべきでしょう。
②予期悲嘆から見た
悲嘆の予後の判断の難しさ
・日本のホスピスの看護師を対象に、
遺族の悲嘆についてのリスク評価を試みた
結果をみると、看護師のご家族に対する
リスク評価と、実際の死別後のご遺族の
悲嘆の程度は必ずしも一致してはいません。
・現実には、ご遺族の悲嘆状態の「善し悪し」
を、死別後のいつの時期に判断するのかさえ
不明であり、死別前のご家族の状態から、
死別後の悲嘆を第三者が判断することは
非常に難しいのです。
・在宅での看取りを行っている看護師によると
終末期の最後の1週間程度は入院を希望する
ご家族が多いそうです。
・がんの治療と異なり、高齢者が多い事情が
あり、臨終期の「駆け込み的な入院」が
増加してきたのかもしれません。
・きちんとした論理的な、あるいは経験論的な
判断基準があれば、日本人の意識改革も
なされると思います。
参考資料
みんなで取り組む
社会的緩和ケア
南江堂
次回は
"グリーフケア
日本人の悲嘆
予期による悲しみ③
予期悲嘆と
看護師のかかわり"
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私も勉強になりありがたいです。

