おととい、11月3日の朝、
18年一緒にいた飼い猫、ソラが
光になって虹を渡りました。

もう、おじいちゃん猫だから
歩く時もゆっくりだったけど

3ヶ月前くらいまでは、
気ままにご近所に散歩に
行けてました。

でも、去年くらいから

鼻にできた腫瘍が広がり始め

足にも広がってきてたから、
もう出歩く事もなくなってました。

亡くなる4、5日前に
久しぶりにいなくなって、
あれ?
と思ってたら、夕方道路を挟んだ
お向かいからゆっくり帰ってきました。

えっ⁉︎道路を渡ったの⁉︎
と驚いていたら、
次の日、いつも可愛がってもらった
お向かいのおじいちゃんが、

久しぶりにソラが来たよ、

と教えてくれました。
久しぶりだから、牛乳をあげたよ
と言ったので、お礼を言うと、

挨拶しに来たんじゃないかな、

と言うので、
えっ!そうなのかな⁉︎

と思ったけど、
今思うと、可愛がってもらった
これまでのご挨拶に行ったんだ。。
なんて義理堅いソラ。。


亡くなる前日、

帰宅した夫が、


ソラ、なんか動いてないみたい!


と言うので、急いで庭に出ると

うつ伏せで動かないソラが。

タオルでくるんで抱き抱えると、
フーッと、息を吹き返した。。

家の中に連れて行って、
いつもお気に入りだったソファーに
寝かせてあげました。

うっすらと目を開けて、
少し固まってきた首を上げて
覗き込む家族を見てた。。

毛布で首を支えてあげると
ゆっくりと静かに首を下ろして
手足を伸ばして目を閉じてた。

静かに息をして、
安心しているみたいだった。。

私たちは、物言わず
静かに食事してました。

皆んな、食欲がわかず
テレビもつけないまま。。

ソラの話をしながら、
静かに眠ってるソラを見ていました。

次の朝、2階から降りていくと、
夫が、

ソラ、死んでるっぽい、。

と言うので、急いでリビングに行って、

ソラ!

と声をかけました。
ソラはもう目を開けず、
身体は固くなっていました。

まだ、微かに温かい頭を撫でて

ソラ、ありがとうね。。
最後に私たちに挨拶させてくれて。

そう言いながら、ずっと撫でていました。

新聞を取りに行った夫は、
いつも、朝一番で玄関で
迎えてくれたソラがいないと、

号泣しながら部屋に入って来ました。


夫の背中をさすりながら

私は頭の中で、ペット葬祭の

手配をしなくちゃ、

と考えていて

涙は出ませんでした。


夫や息子よりも長く一緒にいたから

一切の世話をして、悔いはなかったのかな。


でも、あれもしてあげたかった、

これもしてあげたかった、と、

後から次々に思いが湧いて来ていました。


それでも、泣く暇はなかった。


夫はひとしきり泣いて、

落ち着いたら出勤。


よろしくね、と手を振りました。


頑張ってね、と背中を叩いて

送り出しました。



2階で寝ていた息子を起こして


ソラが亡くなった、と言うと、


寝ぼけまなこから、急に正気に戻って


そうか。。。

と言って、一階に降りて
ソラのそばに行きました。

いつも、ソファーに寝そべってる
息子のお腹に乗るのが好きだったソラ。

息子は、ずっと何かを思って
ソラを見ていました。

私がペット葬祭の手配をしている間
何か話している様子でした。

私が電話が終わると、

なんか、ぐっー、って
ソラの鼻の音がした。

と息子が言うので、
驚いて確かめたけど、
固いまま、冷たいソラ。

空耳だったにしても、
ソラなら、最期の最後に
そんな事もするかも、
そう思いながら見つめました。

斎場に行く時間になって、



仕事に出かける息子は、
よろしくお願いします、
と、私を見送って手を振りました。


私は、一人でソラを入れた箱を持って
車に乗せて出発しました。

自宅から20分くらいの所にある斎場。

助手席に乗せたソラを見ながら、
ずっと話しかけていました。

途中で、急に運転出来なくなり

道の端に車を停めて、

声を上げて泣きました。

ソラへの色んな思いが湧いて
泣けて泣けて止まりませんでした。

斎場に行きたくありませんでした。
このまま、固くなったソラといたい!

そう思いました。



でも、それも叶わない事。
ソラの本体は光なのだから、
もう、肉体は脱いだのだから、

と、自分に言い聞かせて
ひとしきり泣いて、
斎場に向かいました。

お坊さんに立派なお経をあげてもらい
話を聞いて頂いて、ソラを預けて、
泣きながら斎場を後にしました。

7日以降、お墓にお参りに来れますよ、
と言われ、ありがとうございます。
よろしくお願いします、
とご挨拶して、帰宅しました。

離れている長男にも報告したら

長く生きたなぁ。。
自由に気ままに生きられたから
長生きできたんだよ、

と言われ、少し癒されました。

次男にも、お母さんの世話があったから
長生きしたなぁ、ソラ、
と言われて、慰められました。。

しばらくは忘れられず

涙するかもしれないけど、


大丈夫だからね、ソラ。

そっちの世界で、ママに甘えてね。

そう言って話しかけました。

ソラ、ありがとう。
心からうちの子になってくれて
ありがとう。

光になって遊びに来てね。

いつでもいいからね。。


在りし日のソラ