美の女神アフロディーテとの、

人間の「黒い部分」

についての対話が続いていた。


この「黒い部分」についての、

ビジョンを見せられた彼女は、

彼女なりの言葉でこう説明してくれた。




「なんか、自分が思ってる欠点とか短所って、

ほんのちょっとの部分なんです。

それ以外の部分は全部ピンク色なんです。



そのちょっとの黒い部分は、なんか、

すごくきれいな黒なんです。

御影石みたい、といったらいいか、

とにかくほんの一点黒い部分があるだけで。。。


それがとにかくきれいなんです。」



黒い部分がきれい??

しかもほんのちょっとの部分。

あとは、全部ピンク色。。。?


私は、女神の解説をお願いした。



黒い部分は、”人間らしさ”

それは、妬み、うらやましさなど醜さではあるが、

それでも自分の中に、「黒い部分」があるのを認める。

あると認めたとき、黒い部分はあるけど”発動”しない。


黒い部分を認めないでいると、

じわっとにじんで、人に伝わっていく。

伝わることで、黒い部分を自覚する。



人は、よく見せたい。

自分のすべてがピンクであるかのように、

それが美しいかのように見せたがる。

しかし、ピンクの部分だけの人間などいない。


そこに ”黒の一点” があることを


認めることこそが美しい。



つづく