ハイヤーセルフからの愛のメッセージは
彼女を、少しずつ不安から解放していった。

メッセージとともに降りてきたヴィジョンは、
職場の同僚たちの、笑顔で手を振ってくれている姿と、
待ってくれている子どもたちのたくさんの笑顔だっった。



彼女のこれまでの視点は、どちらかというと自分の大変さに向いていた。



それは、日々刻々と迫ってくる雑多な仕事をこなすことで精一杯で
自分の周りにある、愛やぬくもりに気づく暇もない環境が
そうさせていたのかもしれない。

ある意味で、何かが麻痺していったのだろう。





私たちの日常は、
結果を出すことや知的に優れていること、強いことや勝つことなどが
価値のあることで、
思いやる心や温かな交流、などといったことは、
2番目、3番目に価値のあるものとして扱われがちなのかもしれない。


何かアクシデントでも起きない限り、
通常は、そんな日常に何の疑問も持たずに日々を過ごしてしまう。



その意味で、何かの病気になったり、けがをしたり
大きなショックを経験することは、大いなるものからの
”ギフト”といえるかもしれない。



”あたりまえ”の日常を過ごしている中では、
目覚めるきっかけをつかむことは難しいからだ。






彼女も大きな経験をした。


愛する夫に逢うには、死ぬ以外に方法はない、と
考えていた彼女に、



「悲しいことがあるかもしれないが、乗り越えなければならないこと」



と、ハイヤーセルフは教えてくれた。




「だから生きる価値がある」とも。。。





経験をどう生かすのか。
なぜ生きなければならないのか。

それを教えてくれた。


物事は、ひとつだけの側面ではなく
その捉え方によって、いかようにも人生に創造的な側面を
見出せることを教えてくれた。




そして、それを実際に生きてみなさいと。。。。





ハイヤーセルフが見せてくれた、温かなぬくもりに満ちたヴィジョンを見て
彼女は、安心感に包まれながら涙を流した。

彼女のエネルギーは、大いなる気づきとともに
深い癒しがおきていた。


エネルギーの器が広がり、
次に経験する、マスターたちとの会話へと
またひとつ階段を上っていた。



つづく