宝石ブルーフィオレーネvsドスジャグラス(1)


王国騎士フィオレーネは、ドスジャグラスを狩猟すべく一人ジャグラスの群れの中に突進した。今、群れはその総体の一部を崩し、剥がし、離散していく。残りわずかとなったジャグラスに近づくフィオレーネを迎撃せんと血走り傷ついたドスジャグラスが迫る。


「やああああああ!」
裂帛の気合いのもと、フィオレーネは騎士剣を振るった。斬撃が飛ぶ。そして返す刀でハンターの守護星を掲げている首を薙ぐ。
「化け物め!」
叫びながら襲いかかるジャグラスを追い払うべく振り向こうとし、後方より突進するドスジャグラスに気づく。渾身の力で致命打を与えるも絶命には至らず、幾度も襲いかかってくるのをかわしては一撃を返すフィオレーネ。だが動きは確実に衰えていく。
それでも立ち上がるその姿に幾頭かの
ジャグラスが動きを止めた。隙ありとばかりに剣を振り回すもジャグラスは逃げない。
「なぜ動かない!!」
フィオレーネは悟った。自分が動かすまいと思えば動くと決めた、ドスジャグラスこそ彼等の王なのだという事を。
「貴様が王か」
ならば行かねばならぬ。
「貴様を討たねば王国に明日はない!!」
騎士たる者、その義務を忘れてはならぬのだ。フィオレーネはそれでもなお孤高を保ち、牙を剥くドスジャグラスに、騎士剣を高ぶらせ突進した。
「この身を賭しても貴様を討ち倒す!」
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宝石ブルーフィオレーネvsドスジャグラス(2)
彼女は己が命より王国への忠を貫き通す。剣尖を太古の王もかくやの形相に振り下ろそうとし、目前で口が裂くのを目撃した。骨さえ噛み砕きそうな牙、鉄鎧などものともしない鱗。そして何より恐るべきはその巨体と重量!
「ぐうっ……かは……!」
フィオレーネの体が軽々と持ち上がり、次の瞬間地面に叩きつけられた。受け身を取る事さえままならぬ。「がはっ!」
服の下の背中の肋が何本かひび割れる音さえ聞こえた。この威力、よほどの剛腕でない限り体力で逆転することは不可能だろう。すなわち、いかに長く地べたに臥せられるか……どちらにせよ、彼女に耐えられる程の打撃ではあり得ない。もはや体は弛緩し騎士剣を持っているのかさえ解らなくなっている。

それでも頭をもたげた先に、彼らの王が岸より姿を消していたのを見た。如何な俊足を持っても無事では済まない距離にいる。絶望的な推測が浮かぶが首を振り追い払う。あの距離で海に入れば命を落とす。
ドスジャグラスは怪物故にまた自力で岸に戻るかもしれぬが、御子なら済むまい。フィオレーネの周囲には死屍が累々と折り重なっていた。救援さえ呼べば間に合う距離には川も見かけた。にもかかわらず今の今まで彼女が食い止めたのは彼女自身自身の『退けぬ!』という思いと『逃せば取り返しがつかない』という執念があったからに他ならない。それがジャグラスの最大の武器だった。騎士という職業に生まれたなら、逃れられる獲物などないのだろう。それでも構わない。彼女はまだ騎士として戦えることを誇っていたのだから。

その時ふと感じた涼風に身を委ねた
フィオレーネは、周りが暗い事を不思議と思わなかった。そもそも先ほどの世に現る殺伐とした体験の為、視界が利かなくなっていたのだ。今更駆けつけてみても誰が理解してくれるだろう?せめて湖まで連れて行ってくれれば……頼るべき何も無い水辺に眠りたかった。
だが、その願いを聞き入れた者がいて、彼女は岸へと運ばれていくのを感じたのだ。
「フィオレーネ!」
若い男の声が自分の名前を呼び、腹に響く風音の中に何度も通った声音を聞き取り、そして彼女の意識にやがて靄が掛かった……

自分の産声を一番高く聞いて欲しい。すると彼にはそれが誰かとすぐに解るに違いない。だがそれは同時に不遜だろう。聞いてやろうとする大らかさで彼の精神は帰結しているから。だから何より大事で有りながら更に二番三番手にいる幸せを得たっておかしくはない……と彼女は思ったのだ……   


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何とも言えない余韻・・・これはバッドエンドか もしかして・・・いやフィオレーネのことだから希望はあるか フィオレーネの あの一人で突っ走る独特な世界観は何となく表現できているように思える それにしてもこんな文体になったのは異例 もしかしてフィオレーネのことを そこそこかなり知っていて彼女の世界観を一生懸命再現しようとした結果だったのかも知れない   

以上
『フィオレーネvsドスジャグラス』のお題をAI
(AIのべりすと・スーパーとりんさまbeta2)に投げて書かせてみたらこうなったでした。
フィオレーネドスジャグラスこの2つの素材から話を猛烈に膨らませているAI キャラ設定
(キャラクターブック)などは全て空欄でこれだけ書いて来るのだからやりおる