気になりますよね。

いよいよ、「義務教育にお笑いを」もここにメスを入れました。

 

これはあくまで、現在の大阪や関西周辺の人の面白さのいろはではなく

その地域周辺が何故そういう気質になったのかという部分です。

関西弁がお笑いに向いているから~面白い芸人さんがいっぱいいるから~

とかではありません。

 

もっとベースになりそうな部分です。

 

つまり、関西周辺は週末になると吉本新喜劇が番組で放送されたり

お笑いの中心になっていますが、そもそもそれが何故関西周辺になったのか。

なぜ吉本興業や松竹芸能は大坂に本部所在地があるのかという部分です。

 

 

それは恐らく上方落語が礎になります。

 

上方落語というのは京都や大阪の地域を中心とした落語なのですが

そもそも落語とは、仏教の宣伝媒体でした。

 

仏教を面白おかしくわかりやすく世に、庶民に広めようとしたのが

落語(落ちのある噺)です。

 

醒睡笑(せいすいしょう)という庶民の間に広く流行した話を集めた

日本最古と言われる笑話集がございますが、

これは1600年代上方は京都で安楽庵策伝さんという僧侶が作られています。

 

1600年代、江戸時代初期。

上方地域は関ヶ原の戦いや大阪冬・夏の陣真っ只中です。

世も、世だけに荒れた時代だったと思います。

 

そんな世の中に、自分たちや人の力ではどうにもできない

何か神様や仏様にもすがりたい、何か明るい話題が一つでも欲しいということで

仏教と同時に落語は上方地域で流行り出したのではないでしょうか。

 

そして、落語の力も借りながらも流行り出した仏教を見ると

面白さとは人を動かすのになかなか大きな力を持っていると感じざるを得ません。

 

今は落語も盛衰を繰り返し

仏教の宣伝媒体としての機能はあまりないと思われます。

 

また、落語の合間に行われていた色物(万歳や手品など)が

※色物とは演芸場のその日のプログラムを落語は黒い墨で、万歳や手品などは赤い字で書かれたことから、

メインではないものという意味で色物と呼ばれています。

今度は吉本興業が漫才など庶民をターゲットにした漫才ブームなどで隆盛を見せます。

 

対する落語は高級志向なイメージもあり現在はやや後退気味という感じです。

西友と無印良品、セブンイレブンとイトーヨーカドーのような関係でしょうか。

 

ただ、今は仏教普及うんぬんではなく

人を笑わせたいからという気持ち一本でのお笑いの普及が強いと思います。

 

でもモテたいから人を笑わせるっていう人も大分多いと思いかな。

モデルや女優さんと芸人さんが結婚する話なんてのも最近多い。

 

だからこれからは恋愛の戦略媒体としてお笑いは活躍する時代でしょう。笑