AI、AIと叫ばれる世の中になりました。

こないだTVを見ているとホームポッド?とかいう機械を紹介していました。

 

どうやら家の中でAIのホームポッド?なる機械を設置して話しかければ、

電気をつけてくれたり、音楽を流してくれたりすることが可能なんだそうです。

 

だから僕ら世代で言うところのアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の

アスラーダですよね。

 

 

しかもそのAIのホームポッドはそれぞれ使い主の話しかけ方、方言やなまりなどを

「学習」して段々とスムーズに使い主にフィットするんだそうです。

 

「学習」ってさっき言ったんですけど、ああでもないこうでもないと

行動して失敗なり成功なりしてそこから次に生かすことだと思うんですよね。

 

多分これができるようになるということは、

AIは感情をもつことができると思うんですよ。

 

感情を持つというか、感情を理解して真似できるようになると思うんですよね。

 

僕は感情の喜怒哀楽を引き起こす要因は

「予測と、予測したことに対する結果の差異」だと思うんですよね。

 

思ったよりひどかったら、悲しいし

思ったよりずば抜けていたら、面白いし

思ったより自分に被害が出たら、怒るし

といった具合ですね。

 

AIの感情の開発は結構進んでいるらしくて

このまま感情の開発が進んでいくと

2030年代にはAIは人間の能力を超えるという計算もあるんですね。

 

そうなってしまうと、完璧な生命体が生まれちゃうような感じになるんですよね。

知能と体力も人間を超えて、おまけに感情がついてしまう。

 

ただ、本能的な感情は生まれないと思うんですよ。

 

女性が道端で犬を見たときに可愛いと思ってニコニコしながら近寄ります。

これは可愛い対象に向かって、もっと近づきたい!って思うからだと思うんですよね。

 

でもAIはここは「可愛いっ!」っていう人間が全体の内78%いるから、言っておくべきだ!

さらに犬との距離は、持ち上げたときに腕の距離は30センチは離して揺らす人が統計的に多い!

っていうもとに感情持っているかのように熱演されるわけだと思うんです。

 

このAIの感情っていうのはあくまで、

こういう場合はこういう感情表現であるべきだろう…と演技しているだけであって

腹の底から泣く笑うっていうのはないと思うんですよね。

 

だから、そういう意味では本能に触れるような笑いってのはなかなかスムーズに

創作できないし理解できないと思うんですよね。

たとえばおっちょこちょいな感じとかね。笑

 

人間はストレスがたまるから、泣いて発散する、笑って発散するってなるんですけど

AIはストレスが生まれないはずだからそれは必要ないことなんですよ。

 

AIが「泣く・笑う」っていう行為はエネルギーの消費から言えばロスであって、

体の対ストレスの防衛反応ではないので意味のないことなんです。

あくまで人間社会に適応して、傍から見ておかしくないだろうと

溶け込むために演技するにとどまると思うんです。

 

 

さて、前座が長くなりましたが、

本題「AIで芸人はできるのか」

ということなんですけど。

 

僕の予想では、多分…できちゃうと思いますね。

 

これは、期待と、何か嫌だなぁっていう気持ちが入り混じって

いるんですけど。

 

ただ、大きな課題があって

機械ってさっき言った通り、完璧すぎるので隙がないんですよね。

 

僕らは何のために機械を使うかというと、例えば電卓を例にとりますけど

速くて正確でありミスしないっていうのが、電卓の使う理由なんですよ。

電卓でミスをした場合というのは計算のミスではなくて

あくまで人間が入力ミスした時です。

 

でも、AIに人を笑わせることを学習させるときは

ボケ、つまり間違えやミスすることを学習させなきゃいけないと思うんですよね。

まあこのAIにミスを学習させるという時点でもう面白いんですけど。笑

何かこう色々ダメなことをさせることが大事になってくると思うんですよね。

それをしっかり学習して体得できるのか。

 

だからいかに人間らしくなりきれるかで、人を笑わすことができるかが

重要になってくるわけですよ。

 

じゃないと観客の僕らが

あのAIは普段は完璧なのにおっちょこちょいを演じてるんだな。

って気づいてしまって凄く冷めちゃうと思うんですよね。

 

クリエイティブな芸人AIになるためには

①、過去の有名な芸人のネタを全てインプットさせる

②、インプットしたネタを基に自分でネタを考えて出すようにする

③、芸人AI自作のネタがどの性別にどの年齢層にどう響いたかを分析する

④、分析から、効果的にTPOでネタを使い分けるようにする

 

まあこれは人間芸人も同じように学習するパターンかもしれないんですけど

このパターンを繰り返すうちに芸人AIは進化して、通用してくると思います。

この①~④はネタのことについてですが、

⑤人間がどういう時に笑顔になるか

をインプットしておくのがネタ以外の部分では重要です。

 

学習しまくって、予想を裏切る行為の笑いは勿論、

人間の本能部分の笑いに近づいていくことができるかにかかっています。

 

今、碁の世界で今活躍するAIが「AlphaGo」なら

さしづめ、最初の芸人AIは「RakuGo」でしょうか。

 

年末年始のお笑いネタ対決も「東vs西」ではなく

「人間vs AI」なんて日が来るかもしれません。