本作品は、1999年製作のアメリカ映画。

原作は、1997年にアメリカで出版され、ベスト・セラーとなったノンフィクション小説。難病に侵された教授が、自らの死を前に、かつての教え子に贈った「最後の授業」の記録。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-モリー


スポーツコラムニストとして誰もがうらやむ華やかな生活を送っていたミッチ・アルボムは、ある夜、テレビ番組で大学時代の恩師モリー(ジャック・レモン)のインタビューを目にする。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病に冒されて闘病生活を送っているモリー先生は、番組内で、「人生で一番大切なこと」について熱心に語っていた。


その話は「本当の幸せ」を見失っていたミッチの心に響き、彼は16年振りに恩師を訪ねたいと思うのだが、今まで不義理をしてきた自分が恥ずかしく、最期の時を迎えようとしているモリー先生に会いたいと思う反面、会わせる顔がないと思い、葛藤していた。


しかし、恋人のジャニーンの言葉に背中を押され、ついに意を決して会いに行く。
16年ぶりに再会を果たしたミッチは、死に直面しているとは思えないほど幸せそうなモリー先生の姿に驚く。
そして、モリー先生の「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」という言葉に、ミッチはすがりつくのであった。
その日から、毎週火曜日、モリー先生とミッチの「本当の幸せ」を見つけるための個人授業が始まった。


その後は、素敵な言葉の連続。

モリー先生とミッチの会話の中から、自分の気に入った言葉を見つけてほしい。

例えば、こんな言葉。


「死ぬことは悲しみのひとつにすぎない。不幸に生きることとは違う」


モリー先生は、病気で間もなく死ぬというのに、自分をラッキーだという。歩けなくなってもまだ学べるし、愛するものに別れを告げ、最後の講義もできる、だからラッキーだと。そして「死に方さえ解れば、生き方が解る」と。


禅問答みたいなところもあるが、じっくり噛み締めてみたいと思う言葉がいくつも出てきて、生きることと死ぬことについて考えさせられる。評価は★★★★★