退院後の生活

まずは退院しまして、晴れて大学やアルバイトに復帰です。

髪も生え、就職活動にも勤しんでいたところ、どうも目の奥が痛いような、頭痛がするような感じがつづきました。

眼科にかかっても眼精疲労だね〜という感じで原因はわからず…


 ​再発

やがて頭痛もひどくなり、なにも食べられなくなり、遂に意識を失ってしまいました。

すぐに救急車です。着の身着のままだったので、スマホすらも持たずに緊急入院となりました。


身内にスマホや着替えなどを持ってきてもらいましたが、使い方がわかりません。

それどころか今日の日付、自分の名前すらもわからなくなっていました。

脳の近くに腫瘍があったため、記憶の一部がなくなってしまったようです。

記憶は1週間程度で戻りましたが、恐怖というより不思議な体験でした。



 治療

こうなると骨髄移植をするのが一般的なようです。

ですが、まずは体にいるがん細胞を片付けなければなりません。

頭のまわりのいわゆる脳漿、脳脊髄液に抗がん剤を届けるには、背中の骨と骨の間に針を刺し、直接薬を入れるのが一番効果的です。

これがまあ神経をつつかれるような嫌な感覚がして、変な汗をかきました。

あとは全身に効く抗がん剤などいろいろ下準備をして、いよいよ移植に臨みます。


移植編へつづく…