20代の白血病患者です。暗い話ではないので、まずご一読いただけると幸いです。


早く退院して健康的に働きたいなあと思っているこの頃です。


というのも、これまでに発病、再発を繰り返し、人生の岐路において、就職活動を含めさまざまなチャンスを失ってしまったためです。

現在も同じ病気が再発し、入院を余儀なくされています。

以下に、現在までの経過を簡潔に記します。


 発病と再発


発病したのは大学3年次の冬のことでした。

卒業に向けての単位取得や就職活動など、大切なイベントを一旦スキップするという選択を取らざるをえませんでした。

それでもこの時点ではまだ、抗がん剤治療を受け寛解すれば、もう一度同じレールに戻れると信じていましたし、それを励みに治療に臨みました。

7ヶ月にわたる入院治療を経て無事寛解し、退院しました。抜けた髪も生え始め、大学にも戻り、やっと普通の生活に戻れたと安堵しました。


その幸せも束の間、翌年の4月に再発が発覚し、同種幹細胞移植(いわゆる骨髄移植)を受けることになりました。これが1回目の再発です。

ここから入院と退院を繰り返すようになり、大学の卒業や就職活動の完遂が困難になっていきます。


1回目の再発(2022年春)では、同種移植を受けました。治療と移植が奏功し、合計7ヶ月の入院を経て寛解、退院しました。

2回目の再発(2023年春)では、放射線治療を受けました。通院で治療可能でしたが1ヶ月間毎日通いました。

3回目の再発(2023年夏)では、同種移植を受けました。合計6ヶ月余りの入院を要しましたが、寛解し退院しました。


そして今回の再発で4回目です。流石に心が折れてしまいました。

退院のたびに就職活動をやり直し、授業に出席し、再発するとこれまでの活動や出席、レポートが無駄になってしまいます。

経験や学んだことは無駄にならないにしても、形としては何も残らないわけです。

運よく再発までの間に単位を取り切ることができ、5年を要しましたがなんとか大学を卒業することはできました。

しかし、就職活動に関してはずっと進捗が止まったままです。


いわゆるAYA世代です。似たような病気で悩む学生の方、若年層の方に、私の経験を伝えられたらと思っています。

取材、講演、執筆、なんでもします。経験談は包み隠さずお話しすることを約束します。


どうか助けてください。私の経験も誰かを助けられたら嬉しいです。


治療編につづく…