ミニブタの飼い主さんへ       2024年6月6日記

東北地方のイノシシから相次いで豚熱(豚コレラ)陽性事例が発生しています。先週は岩手県の養豚場で陽性個体が見つかり、17,500頭の殺処分が実施されました。豚熱の感染がどんどん北上しついに津軽海峡の眼前まで来ています。

以下に農林水産省消費・安全局動物衛生課 担当者:野生動物対策班による国内でのイノシシでの陽性個体が出た地点をmapにしたものを示します。

 

 

 

国内で豚熱の発生がないのは北海道のみとなっています。

また、北海道以外ではすべての豚に豚熱ワクチンの接種が義務づけられており、

多くが生ワクチンの接種を受けています。

法令により、日本国内では北海道から豚さんをほかの県に移動すると、もう北海道に戻ることはできません。

完全清浄地域である北海道は現在豚さんには天国ですが、今後いつまでこの状態が保てるかは分かりません。

例えば、国内からの不正移入、汚染家畜飼料などの関連物、外国からの持ち込みが危険因子となります。

本州では、ペットのミニ豚さんも豚熱ワクチンを接種しなくてはなりませんが、

北海道農政部畜産振興課で確認したところ、今後も北海道では豚熱ワクチンを接種する義務はないとの事です。

イノシシがいない北海道ですので、自然発生は起こらないでしょう。

皆さまの可愛い豚さんが平和で過ごせますように。

石山通り動物病院  齊藤 聡