<パーツ構成>
フロントハブ:ノバテック A141SB 32H
リアハブ:ノバテック F482SB 32H
リム:マビック OPEN PRO TU(ERD:611)
フロントスポーク:DT SWISS コンペティション 300mm
リアスポーク:DT SWISS コンペティション 288mm(フリー側)、DT SWISS コンペティション 299mm(反フリー側)
ニップル:DT SWISS アルミ #14(2.0mm)
<実測重量>
フロントハブ:116g
リアハブ:240g
リム:380g、382g
フロントスポーク:214g
リアスポーク:208g
ニップル:20g(フロント・リアの合計重量)
ホイール合計:1559g
<感想>
今回はクリンチャーではなく、チューブラー用ホイールを組みました。初めてのチューブラーでしたが今のところパンクもなく快適に乗っています。購入先ですが、リム・タイヤは海外通販、ハブはBDop Cyclingという台湾のショップ、スポーク・ニップルは国内通販のワールドサイクルさんで購入しました。DTのスポークは日本の代理店がマルイさんに変わった影響なのか4本ずつ買えるようになったので入手性がよくなり注文しやすくなりました。また、コンペティションにはアルミニップルが付属しているので非常にありがたかったです。
リムはOPEN PROのチューブラータイプを選択。昔のリフレックスと同じリムです。リム自体はあまり硬さがなく柔らかめで、リム単体を上から押してみると少したわみます。このリムはスポークを多めにした方がいいですね。28Hかできれば32Hにすべきだと思います。公称重量よりも20gぐらい重かったのですがマビックでは当たり前なのであまり驚きませんでした。マビックは完組ホイールでもほとんどが公称重量よりも重いのでその辺は割り切ったほうがいいです。あと、マビックのリムは切削カスのような金属片が結構中からコロっと出てくるので事前のチェックが必要ですね。スポークを通すとそれで切削カスが取れるのか組んでいる途中に金属片が出てくることもありまいた。
ハブは有名所のノバテックにしました。ノバテックのフロント用軽量ハブといえばA291SBの方が有名ですが、A291SBではハブの胴部分とベアリングが貧弱だなと思ったので今回はA141SBを採用しました。ハブの胴部分は細いほど軽量ですが、中に入っているベアリングの径が小さいので路面が荒れ気味の場合や段差が多い場所を走る場合は回転性能が安定しなくなってしまいます。私が走るルート上でも路面状況があまり良くない場所もあることから重量よりも回転性能を重視しました。リアハブは重量とベアリングの大きさのバランスが良いF482SBを選択し、オプションのABG(アンチバイトガード)を付けました。
チューブラータイヤはVeloflexのCriteriumの23Cを選択しましたが装着はとても簡単でした。ミヤタのチューブラーテープを貼りタイヤをバルブ部分からはめていくだけ。本当にそれだけでほんの少しだけ引っ張りながらはめていくだけでした。事前にタイヤを一回装着して伸ばしておく必要もありませんでした。やはり高いタイヤなので装着しやすくセンターも出しやすいのでしょうか?
むしろ手先が不器用な自分としてはチューブラーテープをリムにまっすぐ貼ることの方が苦労しましたね。
走りは軽快そのものでリム重量が以前よりも軽くなり、タイヤも良いものを使ったので走りの軽さが際立って感じられました。
加えて前後ともに32Hにしたので真円度が高く、スプリントしたときにも粘りのようなものを感じました。踏めば踏んだ分だけ素直にスッスッと進んでくれる感覚があります。ダンシングしてもホイールがたわみ過ぎることなく進んでくれるので走っていて非常に楽しいホイールですね。競輪選手がローハイトでスポーク数が多い手組ホイールを使っている理由がなんとなくわかったような気がします。
乗り心地については拾う振動の数が多くなるが、振動自体の角は丸くなるという表現が一番合っていると感じました。クリンチャーよりも高圧で走るので路面の細かな凹凸はよく拾うのですが、一つ一つの振動はかなりマイルドになりクリンチャーならばガガガっという感じの振動だったものがトトトッという感じになりました。これまでにいろいろなタイプのタイヤを試した結果、乗り心地に関してはチューブレスが一番良かったです。しかし、チューブレスは取り付けにコツがある、リム重量が重くなりがちというデメリットもあるので一長一短といったところでしょうか。
リム重量に関してはチューブラーが圧倒的に軽いのでカーボンチューブラーが飛び道具と言われるのもよく分かりますね。