※今回、書かせて頂くことは個人的な考えであることをご了承ください。不快な思いをする方もいると思います。その際はお詫び申し上げます。
また、私自身も経験の浅い理学療法士です。偉そうなことを書くことをご了承ください。
実習では実際の現場に出て、SV(スーパーバイザー)の指導のもと学習をしていきます。
また、治療見学、評価実習、治療実習と進んでいきます。
現在、実習における形態が変化していっています。
その要因のひとつは、養成校の増加です。理学療法士協会の一覧では募集を行っている250校があります。
1963年に東京清瀬市に開設した初の養成校、国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院。その後、養成校が増えてきましたが、1990年代に規制緩和により急激な増加をします。1990年に比べ現在は約8倍の増加していると言われています。
そして、この増加が意味することがでます。それは、各養成校での競争です。
競争とはなんなのか?
それは国家試験の合格率ということになってしまいます。
理学療法士になるためには国家試験に合格することは必須です。
そのために養成校の1番の広告は「20◯◯年度合格率100%!」であるでしょう。
養成校に送りだす親もそれ以上に信用できることはないでしょう。
一般大学でいう就職率と同義語であると言ってもいいかもしれません。
なぜこんな話をしたかというと、歴史の中で養成校の学習過程が変化しているということです。
以前は臨床で通じるセラピストの養成が主の目的であったでしょう、しかし現在は国家試験に合格できる人材の育成が主になってきています。
実習でも、同様なことになってきています。以前は担当患者を任せられ、治療を行うことが普通であったと伺います。
現在は、患者に触れる機会も少なくなってきています。
学生自身も見学が主になっています。
つまり、国家試験に合格してから患者を見るようになります。職場によっては新人指導もままならないまま臨床にでて試行錯誤を行います。
ここで試行錯誤できる、できないは実習での学びで大きく左右されると考えます。
現在は指導側にも考えるより教えてあげるよう、配慮してくださいという養成校もあります。
これでは考える機会を失います。つまり、臨床にでてから困るのは目に見えています。
そして、問題なのは治療における費用は臨床40年行っている理学療法士であっても、新人であっても同額です。
差額をつけるべき、という考えではありません。しかし、結果が出せるために考えれる理学療法士であるべきであると考えます。それは、理学療法士という資格を持つプロであるからです。
プロの世界である以上、結果が全てです。結果は患者の満足度であると考えます。そして、理学療法士として私たちが思う効果の一致です。
プロの世界として、厳しい世界に踏み出すセミプロとして挑む実習の機会に考える機会を失わしてしまうことは、非常にもったい無いことです。
常に相手を思い、相手を考える仕事です。
そのためにも、考える機会は実習中は与えていくことがSVの務めであります。それが学びとなり、臨床で結果の出せる理学療法士が育つと考えます。
私自身も考え続けられる理学療法士であり、結果の出せる理学療法士であるたいと思います。
また、育成機会を得た場合もそのように提供していけたらと考えます。
現在の養成が間違っているとは思いません。しかし、考えるではなく教えるというように、考えるきっかけまでなくすことはしたらいけないと思います。
実習における事故もあります。
過労、精神的苦痛ということから、自殺をするようなことがありました。
このようなことにならないように、学生自身も見て寄り添える人間でありたいと思います。