3月の信行会ー東日本大震災慰霊法要 | 本法寺凡夫日記

     

    今月の信行会は、東日本大震災で亡くなられた方々や動物のご冥福をお祈りするため、1時からご法要が執り行われました。
    田島上人は、3/12に一度ご供養されたそうですが、毎月の信行会に参禅された方々全員をまじえて、再度、ご法要という形をお取りになりました。
    ご法要が始まる前に、お上人から震災当時のことを伺う機会を得ました。
    一年前の3/11、田島上人は、ちょうど東京から仙台の本法寺へと向かう高速道路で、地震に遭遇されました。
    「まるで龍の背に揺られるがごとく、道路が波打った」そうで、慌てて道路脇に停車すると、後方10mのところで斜面が崩れ、間一髪だったということです。それからやっとのことで本法寺に到着したものの、まだまだ余震や停電がつづいていましたので、そこをお世話役のYさんがお上人のためにと大変気を遣われて、なんとか凌いだのだそうです。
    「そういえば、錦ヶ丘に住んでいる人が言っていましたが、大きな余震が来る前に、錦ヶ丘ではかならず地鳴りが聞こえるんだそうですね」
    そうなんだ、とお上人はその震災の夜のことを思い出されました。
    「空を見上げると、星が見えましてね。確か、宮城も福島も岩手も停電だったですよね。星が、あんな光り方、ちょっとないよっていうくらいの光り方でした。それから一度、建物のなかに入ったのかな。そこで、ものすごい地鳴りとともに、余震がきたんですよ。みんなでまた外に出てみたら、ちょっと前まで満天の星空だったものが、もう雲に覆われて真っ暗。天と地っていうのは、繋がってるんだなってつくづく思いましたね」