どうも、ポン太郎です。今回は、2031年に大阪に作られる予定である「なにわ筋線」について書いていきたいと思います。



①なにわ筋線で関空→新大阪駅が1本で結ばれる!

②御堂筋線となにわ筋線

③JR難波駅からの接続と新今宮駅からの接続

④過去にあった汐見橋駅からの接続計画

⑤新今宮駅周辺の再開発

⑥中之島の活性化

⑦北梅田駅について

⑧十三を経由する路線としない路線

⑨阪急の悲願達成

⑩大阪環状線の運転増につながる



①なにわ筋線で関空→新大阪駅が一本で結ばれる!

まず、大阪には空の玄関口として伊丹空港と関西国際空港があります。しかし、昔は大阪の空の玄関口は、伊丹空港しかありませんでした。伊丹空港といえば、街中にあることで有名で、騒音などで問題になりました。そこで、伊丹空港を廃止する、もしくは伊丹空港の離着陸数を減らすという目的で、もう一つ、別の空港を大阪に作ろうということになりました。そういう経緯で作られたのが関西国際空港、通称関空です。伊丹空港が街中にあることにより騒音問題が発生したという反省を活かし、関空は完全に海の上に作ろうということになりました。そして、1994年、完全埋立地の関西国際空港が完成しました。ここまでを読めば、伊丹空港に離着陸していた飛行機のほとんどが関空に移っただろうと予想する人がほとんどだと思いますが、実はそうはうまくいきませんでした。なぜなら、関西国際空港は大阪の市街地、特に大阪駅周辺を中心とする大阪の北のエリアから遠いという弱点があったからです。これにより、伊丹空港の離着陸数が減りにくく、関空の離着陸数が増えにくい状況が続きました。維新政治により関空の状況は大きく改善され、今ではたくさんの飛行機が離着陸する空港になりましたが、やはり、大阪の北のエリアからのアクセスが悪いことは否めません。

次に新幹線の大阪の玄関口として新大阪駅があります。新幹線を大阪駅に通せばよかったのですが、京都から山陽方面に向かって直線的な線路を通したかったことや、大阪駅にはスペースがなかったことから、大阪駅に新幹線は通さず、新たに新大阪駅という駅を作り、そこに新幹線を通しました。しかし、JR京都線を乗ると分かりますが、新大阪駅から大阪駅は結構距離があるなと感じます。当然、そんな状況ですから、大阪駅から、大阪駅より南にある大阪の南のエリアへのアクセスもよくありません。

簡単に言えば、南にありすぎてアクセスの悪い関空と北にありすぎてアクセスの悪い新大阪駅。このアクセスの悪い二つを南北に一本で結ぶことを可能にするのが、なにわ筋線です。確かに、電車を乗りつけば、関空から新大阪駅へ行くことは可能ですが、関空から新大阪駅を乗り換えなしで、早く、そして、梅田、難波など大阪の主要な場所を経由できるのが、なにわ筋線なのです。この路線ができることで、関空へのアクセスが良くなって、外国人観光客をたくさん呼び込めるようになったり、新大阪駅へのアクセスが良くなって、大阪以外の日本からも人を呼び込めるようになったりすることが予想されます。
なにわ筋線の路線の全体図



②御堂筋線となにわ筋線

なにわ筋線と平行する地下鉄として御堂筋線が存在します。なにわ筋線は関空から新大阪までを一本で結ぶことを可能にする地下鉄だと言いましたが、御堂筋線も新大阪駅を通るので、新今宮駅(動物園前駅)か難波駅(なんば駅)で乗り換えれば、関空から新大阪まで行くことができます。御堂筋線は難波や梅田など大阪の主要な場所も通ります。これだけを見れば、なにわ筋線は必要ないと思うかもしれません。しかし、そういうわけではありません。まず、なにわ筋線を作る最大の意味は一本で早く関空から難波・梅田を経由して新大阪まで人を運ぶということです。南海と御堂筋線を乗りつぐのでは、絶対にどこかで乗り換えが必要で、新今宮で乗り換えるにしてもなんばで乗り換えるにしても、一回、完全に駅を出る必要があり、時間のロスです。

また、平行する2本の路線は必要ないという人もいるかもしれませんが、例えば、JR京浜東北線と京急線は近いところを平行していますが、2本とも必要です。というのは、駅が違うからです。京急線は駅の数が多く、地域密着型で、JR京浜東北線は駅の数が少なく、速さ重視です。JR京都線と阪急京都線もこのわかりやすい例ですね。このように、路線が2本平行していたとしても、駅がずれていれば、それぞれの路線に役割があり、意味があります。また、2本あれば、混雑緩和にも繋がります。なにわ筋線と御堂筋線は平行していますが、駅が違うので、それぞれに役割がありますし、混雑緩和にもなるので、なにわ筋線を作ることには意味があるのです。
紫色が御堂筋線




③JR難波駅からの接続と新今宮駅からの接続

③以降では、なにわ筋線の具体的なルートについて書いていきたいと思います。なにわ筋線はJRが通るルートと南海が通るルートを予定しています。JRルートは、地下のどん詰まり駅であるJR難波駅から梅田方向に地下トンネルを伸ばしていく予定です。南海ルートは、新今宮駅を出て直ぐに南海本線から高架で分岐させ、その直後に、地下に向けて降下、今宮戎駅の西側付近で地下に潜り、そのまま、梅田方向に北上させる予定です。JRルートと南海ルートは、新たにできる西本町駅の手前で合流する予定ですが、南海ルートは、新今宮駅と西本町駅の間に新難波駅という駅を作る予定です。新難波駅はなんばの繁華街から近い駅であり、現在の南海の難波駅よりもなんばを通るほかの地下鉄への乗り換えは、しやすくなることが予想されています。

どん詰まりのJR難波駅は、そこから、なにわ筋線に伸ばしていくのに対し、現在の南海の難波駅は、どん詰まり駅ですが、そこからなにわ筋線に伸ばしていくのではなく、新今宮駅から分岐させるということに注意が必要ですね。
赤線が南海ルート、青線がJRルート



④過去にあった汐見橋駅からの接続計画

南海には岸里玉出駅で南海本線から分岐する路線である南海汐見橋線という路線が存在します。この路線は、都会のローカル線として有名で、本数も少ないです。「西成の果て」として有名な木津川駅もこの南海汐見橋線の駅です。南海汐見橋線の終点が汐見橋駅という駅なのですが、この駅もまた、どん詰まり駅です。実は、このどん詰まり駅の汐見橋駅から梅田方向に路線を伸ばし、なにわ筋線を作っていく計画がありました。しかし、建設費や予想乗客者数などから、先ほど説明した新今宮ルートが良いということになり、廃案になりました。
の点線がかつて計画されていた路線



⑤新今宮駅周辺の再開発

なにわ筋線が開通する事で、活性化されると予想されるのが、停車駅である新今宮です。国内外から多くの観光客が来ることも予想されます。新今宮といえば、大阪環状線の中では通天閣の最寄駅であり、また、駅の南側には封鎖した労働あいりんセンターがあり、日雇い労働者の街であるあいりん地区が広がっています。そして、駅のすぐ北隣には壮大な土地が余っています。なかなかカオスな駅なのですが、なにわ筋線によって、再開発が進むことが予想されます。たとえば、駅のすぐ北隣にある余った土地には、星野リゾートができる予定です。

新今宮駅周辺にはホームレスや日雇い労働者が多いので、再開発によって、彼らが排除されてしまうのではないかという懸念があります。例えば、労働あいりんセンターの封鎖はその一環だと主張する人がいますが、その主張は間違いだと僕は思います。確かに、労働あいりんセンターは封鎖されましたが、それはセンターが老朽化し、耐震性に問題があるためです。そんな危険な場所にホームレスや日雇い労働者を居させておく方が危険であり、取り壊すのは、ホームレスや日雇い労働者のためだと思います。また、2025年にセンターは新しく建て替えられます。センターは、移転先がしっかり用意された上で封鎖されたのです。また、本移転がされるまでの間は仮移転先もしっかり用意されています。つまり、今後、観光客を呼び込む再開発がなされたとしても、ホームレスや日雇い労働者に対する援助は維持・強化されます。再開発によって、地元のホームレスや日雇い労働者が排除されることはありません。なにわ筋線開通による再開発で、外から来る人も、もともと中にいた人も満足できる西成になると思います。
緑で囲まれたのが通天閣、青で囲まれたのが星野リゾート予定地、赤で囲まれたのがあいりん地区



⑥中之島の活性化

なにわ筋線は、JRルートと南海ルートが合流し西本町駅を超えると、その次の駅に中之島駅という駅に停車する予定です。中之島といえば、大阪市役所などがあり、大阪の行政の中心です。そこには、中之島駅というどん詰まり駅があり、京阪中之島線という路線がその中之島駅と京阪本線が通る天満橋駅を結んでいます。しかし、残念ながら、この路線はとにかく人が乗りません。このことは、京阪電車の悩みのタネとなっていることでしょう。この中之島駅になにわ筋線を通し、中之島駅を停車駅とすることで、人が乗らなかった京阪中之島線にたくさんの人が乗ることになり、京阪電車の悩みも解決できるでしょう。
赤線がなにわ筋線、青点が大阪市役所の位置




⑦北梅田駅について

中之島駅を超えると、いよいよ梅田ですが、実は、JR大阪駅になにわ筋線用のホームを作るわけではありません。大阪駅にとても近い位置に北梅田駅という駅を新たに作ります。しかし、北梅田駅は、なにわ筋線が開通する2031年より先の2023年に作られます。つまり、北梅田駅はなにわ筋線のためだけに作られる駅ではないのです。実は、梅田には梅田貨物線という路線が存在します。これは、貨物が京都方面から和歌山方面に向かう際、大阪駅を通らないようにするために作られた路線です。現在はくろしおやはるかといった特急列車もその路線を使います。しかし、梅田貨物線には高架化されてない区間があり、くろしおやはるかがそこを通ることによって、踏切が開かず、不便になりました。また、くろしおやはるかが梅田を利用できないのもこれまた不便でした。この二つの不便を解決するために、梅田貨物線を地下化する+地下化した梅田貨物線に北梅田駅を作るという計画が立てられました。しかし、今ある梅田貨物線をそのまま地下化し、北梅田駅を作るとJR大阪駅から距離ができてしまうことから、新しく地下化する路線は、現在の梅田貨物線をそのまま地下化するのではなく、ぐっと、大阪駅に近づくように押し曲げた形で地下化し、一番、大阪駅に近づいたところに北梅田駅を作ることになりました。そして、その北梅田駅になにわ筋線まで通そうということなのです。くろしお、はるかといった特急列車が停車し、なにわ筋線までも停車し、そして、大阪駅に容易に乗り換え可能な北梅田駅はさぞかし、大きなターミナル駅になることが予想されます。そして、今、再開発されているうめきたも北梅田駅ができたり、北梅田駅になにわ筋線が通ったりすることで、活性化されるでしょう。
青線は、現在の梅田貨物線、赤線は地下化される予定の新しい梅田貨物線




⑧十三を経由する路線としない路線

次に北梅田駅から新大阪駅までのルートを説明します。ルートは2つあって、その2ルートの違いは、十三を経由するかしないかです。まず、十三を経由しないルートについて説明します。このルートはJRが使うと考えられます。北梅田駅は地下化した梅田貨物線の駅なので、北梅田駅出発後、そのまま地下化された梅田貨物線に入り、JR京都線に合流、そのまま新大阪に向かうというルートです。このルートはとても単純ですね。しかし、南海がこのルートを使うのは様々な問題があり、もう一つ、南海のためのルートが計画されていて、それが十三を経由するルートです。北梅田駅から北にカーブし、阪急線の真下の地下を北上、十三駅に停車した後、東にカーブし、地下を出て、山陽新幹線の脇を通って、新大阪に向かうというルートです。十三はそこそこ大きな駅ですから、そこを停車駅に加えられるのは、とても意味があると思います。
赤線は十三駅を経由するルート、青線は十三駅を経由しないルート




⑨阪急の悲願達成

阪急線には、なにわ筋線が計画されるよりもずっも前から計画している路線があります。それは、阪急新大阪連絡線です。阪急新大阪連絡線とは、十三駅から新大阪駅を経由して、淡路駅に至るルートです。なにわ筋線は1980年代から計画され始めましたが、阪急新大阪連絡線は、東海道新幹線が開通し、新大阪駅ができるのに備えて、1961年から計画がなされていました。しかし、この路線を作るにあたっては、様々な問題があり、この路線は、未だ存在していません。つまり、阪急にとって、十三駅と新大阪駅を結ぶのは昔からの悲願なのです。この悲願がなにわ筋線ができることで、達成できるのです。



⑩大阪環状線の運転増につながる

なにわ筋線がない現在、和歌山方面に向かうくろしおや関空に向かうはるかといったJRの特急列車は、大阪環状線の西半分を使い、阪和線に入り、和歌山や関空方向に向かいます。これにより、大阪環状線は、本数を増やせません。なにわ筋線ができ、くろしおやはるかがなにわ筋線を使えば、大阪環状線の本数を増やすことができます。そうすれば、大阪環状線の混雑緩和にも繋がります。







このように、なにわ筋線は、新大阪、梅田、なんば、関空が一本で結ばれるだけでなく、大阪の様々な問題を一挙に解決し、大阪を活性化させる路線です。また、この路線ができることで、JR西日本、南海、阪急、そして、間接的でありますが、京阪も良い影響を受けます。建設費の問題などもあると思いますが、なにわ筋線は大阪に絶対必要な路線だと思いますので、ぜひともできてほしいと思います。