今回の展覧会のために描いた「動物の親子シリーズ」です。
カメレオンやナマケモノ、コアラの親子など6点を描きました。
親子の愛情を表現しているそうです。
息子の後ろのキャンバスは「今年も良い年になりますように」という作品で、十二支の動物をすべて描いています。
奥には「生きもの森羅万象」という作品で、上の段は空の生きもの、中段は陸の生きもの、下の段は海の生きものを描いています。3、6メートル✖️3、6メートルの作品です。
「アニマルヒストリー」という作品です。太古の恐竜から現代の生きものまで、命のつながりを表現しています。
26メートルもの作品で、コの字型に展示し、下からライトアップしています。幻想的に浮き上がって見えるように工夫をしました。
この作品は一年かけて描きました。
上が息子のアトリエ再現(実際に使っている机、絵の具、イーゼル、描きかけのキャンバス等)、と母の肖像画と母親が小学校の担任の先生に宛てた手紙を展示しています。
無理を言って普通学級に入れてもらい、母親が横に付き添っての授業でした。母親は心配でたまらず入学時に出した手紙と、一年終了時に出したお礼の手紙です。
この手紙は、息子が20歳で初めて展覧会をした時に、その担任の先生が「私の教員生活のお守りとして、ずっと大事に持っていました。お返しする時が来たので、お持ちしました」とおっしゃって持って来てくれました。
これから母親になるだろう、女性の方に見ていただきたくて展示しています。
下は息子が高校を卒業して家で絵を描くようになった頃、絵が上手くなりたくて始めた絵日記帳を展示しています。毎日欠かさず描き10年分の絵日記帳を時系列に展示しています。
最初は平面的で稚拙な絵だったのが、時間と共にだんだんそれなりに立体的な絵になっていっています。
毎日続けることの大切さ、「継続は力なり」を子どもたちに見ていただきたくて展示しました。
「Cube Room」という作品です。
ワクワクする部屋と息子は名付けています。
33センチ角で厚みが6センチの立体的なキャンバスを、約四畳半の立方体の部屋に162枚、展示まで規則正しく並べています。生きものたちに囲まれる感を味わってください。
162枚のうち2枚は鏡でキャンバスを作っています。
ご自分の顔も作品として楽しんでください。
こんな写真も撮ってください。
今回は美術館では展示できない、面白い展示の仕方ができました。
みなさんどうか息子のこの10年間の集大成を見てやってください。
よろしくお願いいたします。