教育や支援に関する、ある講演会に講師としてお話しいたしました。
聞けば、全国から教育や支援に関わる方が参加されていました。
私はいつものように、
息子が1歳3か月くらいから、息子の異変に気づき、行政を含めさまざまなところに相談に行ったけれど、
「まだ小さいので様子を見ましょう。」とどこに行っても言われた。
私たち親は子育ても初めてで、ましてや障害があるかもしれない子どもの子育てなんてズブのシロウトです。
そんな親が、相談をしている相手はそれを職業として、それでお給料を貰っているプロとみなしています。
そんなプロと思っている人に「様子を見ましょう」とアドバイスされたら、特別何か対策をしなくても、様子を見ていていいんだ。と思ってしまいます。
「様子を見ましょう」は悪魔の囁きで、
親はなるべく楽な方、あまり深刻に考えなくていい方を選んでしまいます。
ましてやそれを生業としているプロの方に言われたらなおさらです。
「もしみなさんに小さなガンが見つかって、まだ小さいので様子を見ましょう」
と言う医者は信用しないでしょう。
「早く見つかってよかったですね。頑張って一緒に治療していきましょう」
と言う医者を信用するでしょう。
でも発達障害に関しては、どうも様子を見ましょう。と問題を先送りされがちです。(うちがそれを言われたのは、場合は28年前ですが)
そのアドバイスが、どれだけ療育を遅らせ、取り返しのつかないことになるのか、
それを職業にしている人は考えて欲しい。
でもさすがに28年経っているから、今はそれを職業にしている方は言っていないだろうと思っていました。
でも念のため、
今回の講演会は全国からご参加ですので、
「まだそんなアドバイスがされている地域の方はいらっしゃいますか?」
と挙手していただいたら、半数近くの方が手を上げておられました。
と言う事はまだまだ、様子を見ている子どもは世の中にはたくさんいるんだ。
もっともっと伝えていかなくてはと思いました。
講演会にご参加の多くのみなさんは、息子の展覧会にも来てくださいました。