前回の神戸の個展の入り口です。
II 1999年5月18日 PEP-Rより (4歳11ヶ月) その4
前回 その3を飛ばしてしまいました。
PEP-R : 発達障害児教育診断検査
ケース3 「うさぎの耳としっぽを塗って」
いきなりウサギの輪郭を丁寧になぞり始める。(最近、文字数字のなぞり書きに凝っていて、プリントをいくらでもやりたがる。)耳、しっぽ、足の位置は知っていて、“塗る”ということもわかっていても、全く無視して自分のやりたい事をしている。
ケース4 「キャッチボール」
この一年でキャッチボールが本当に上手になり、本人も自分からボールのやり取りを求めてくる。この日のPEP-Rではボールがサッカーボールのデザイン(感触は柔らかいが)だったからか、ボールを受け取っても、すぐ足でキックする。「投げて。」と何回言われても無視して蹴っている。
ケース3、4は、自分流を通す典型的な例である。
「今、何を指示されて求められているのか」を聞こうともせず、すぐ自分流の行動に出ている。「行きすぎても出来ないのと同じ」と河島先生が講義の中でおっしゃる通り、社会では自分流ばかりでは通用しない。
その5に続きます。