コミュニケーション・サンプル (指しゃぶり)
1998年4月15日、指しゃぶりについてトモニ療育センターに、以下のようなFAXをした。
就寝時の指しゃぶりについて
石村嘉成(3歳10ヶ月)
生後3ヶ月頃から始めた指しゃぶりは3歳10ヶ月になる現在でも、就寝時の習慣になっている。いつまでも残る赤ちゃんぽさや歯列が悪くなる等の影響を考え、「なんとかしなくては」と思いつつ、眠りにつく時の本人が安心する儀式を取り上げるのが可哀想という気持ちが私の中にあり、取り組みがどんどん先延ばしになっていた。
今日の保育園の歯科検診でも歯並びの悪さが指摘され、原因はあきらかに指しゃぶりだということだった。また、保育園の先生からも指しゃぶりの習慣がある子どもの中には中学になっても続く子がおり、歯並びの矯正には時間も費用もかかり、大変なので、今のうちに指しゃぶりの癖をとってあげたら…と言われる。
嘉成の場合、眠気を催すと、タオルを自分で取りに行き(タオル地ならなんでも良い)、タオルを握り締め、右親指をチューチュー吸うのだが、これまでにタオルが辺りに見当たらず(どうもタオルを持たなければ指は吸わない…。両方でワンセットのようだ)、大泣きしながら、眠りについたことが何度かあった。しかし、そうゆう時には、必ず夜泣きをし、次の日からは、またタオルを探して…という具合だった。
こういった習慣は年齢があがるにつれ自然になくなる子もいるかも知れないが、さしあたり歯並びがもう既に悪くなってきているというのだから、急いで取り組まなければならないと思った。
母親は、指しゃぶりについても、コミュニケーション・サンプルを取って、トモニに報告している。
ここでの嘉久は嘉成のことです。
上記のコミュニケーション・サンプルに添えて下記の報告を河島先生にFAXした。
このところ、嘉成が反抗期にあることを意識して「わがままは通らない!」と言い聞かせてきましたが、この指しゃぶりに関しては「わがまま」と言えず、「この部分だけは譲ってやろう」という気持ちと、「いつまでも赤ちゃん扱いしてはいけない、歯に影響が出て体にまで影響するとしたらやめさせなくては」という気持ちの両方がありました。本当に嘉成の将来を考えるともっと早くに真剣に取り組むべきでした。
今更急に、「指しゃぶりはいけない」と言われても2日目にして素直に受け入れることができ、嘉成は本当に成長したと思います。
しばらく山歩きに力を入れようと思っています。
1998年4月15日 石村有希子
私は毎晩、家内が息子を寝かしつける大変さを見ていました。
なかなか寝てくれない。やっと寝たかと思って、そっと離れるとすぐに起きて大泣きする。
それまで息子にかかりっきりだから、早く寝かしつけ、他のこともしなければならない。
上のようなレポートの作成、明日に向けての息子の教材作り、そして主婦としての仕事。
指しゃぶりが睡眠導入になるのならと、私も何も言いませんでした。
でもこんなに葛藤していたとは。