③ひらがな50音マッチング〜単語作り
文字にはすぐ興味を示したが、あいうえお盤の駒を持つと、一つ一つを口に入れ、「出して、ここに置いて」
という指示もきかない。
そこで無理矢理口から出し、手を添えて置かせることを続けていた。
次第に口に入れるよりもマッチングへの関心が高まり、1ヶ月後には、ずれた文字ピースや上下逆になった文字ピースを置き直す余裕も出てきた。
3歳3か月に、マッチング中、「か」と「め」の文字ピースを取り、並べてにこにこ笑っているので、
「亀」と結びついて理解できているのか、半信半疑で、動物一覧表を見せると、亀の写真を指さす。
この時、「は・ち」、「む・し」も作り、「文字と物が一致した!」と嬉しい気持ちを抑え、
途中である50音マッチングをきちんと最後までさせてから、その後、文字ピースを取って単語作りをさせた。
数週間のうちにどんどん増え、3字や4字も組み合わせるようになり、「ほ・た・る」、「ら・い・お・ん」等も作り出したが、どうも動物や昆虫に偏りがちだった。
そこで、指示した文字が取れるようになってからは、わざと「みかんは?」「つくえは?」と生き物以外の物を作らせようとする。すると、机を尋ねられると自分の前の机を指さしながら、
「つ・く・え」と作るようになるなど、幅が広がってきた。
ある日、「は・る」、「あ・き」と作ったので、四季の名前など理解できているのだろうか?と思った。
どうも私が歌って聞かせていた「春が来た」「小さい秋見つけた」を覚えてのことだったようで、
「よくできたね。なつ、ふゆもあるよ」と、四季を並べて見せた。
今は四季の名前だけだろうが、本当に四季という風情がわかるようになってくれる日が来ることを願っている。
この記録を読み返しているタイミングで、
とても秋の風情があるものが届いたので、写真も載せました。
母親が願った秋の風情が、息子に届いていることを願って。
次は算数に続きます。