石元太一のブログ

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 そう、まるで壮大な映画でも観ているかの

 

ような錯覚に陥らせる作品だった。

 

 「イノサン Rouge」(集英社)、

 

ルイ16世の時代のフランスと、

 

その時代の死刑執行人であったサンソン家の

 

日常を坂本眞一さんの圧倒的な画力で

 

描いている作品なのだが、その時代といえば

 

マリー・アントワネットや革命と、人々の

 

興味を掻き立てる人物や出来事が目白押しだ。

 

物語の題材としておもしろくならないわけが

 

なかった。

 

それに加えて、前述した通り坂本眞一さんの

 

卓越した画力だ。

 

建物や風景、登場人物の繊細な表情を

 

眺めているだけでも十分過ぎるほどに

 

俺のことを満たしてくれた。

 

その中でも特に豪華な服の数々は

 

一見の価値あり。

 

ただただ美しく…息をのむほど…。

 

また、この作品を読んでいる時、

 

不思議なことにMr.childrenの

 

「マシンガンをぶっ放せ」が

 

何度も頭の中で流れた。

 

 「イノサン Rouge」の前日譚である

 

「イノサン」の方は大分前に

 

読んでいたのだが、俺的には今作の方が

 

より引き込まれた。

 

登場人物それぞれの感情の機微なども

 

「イノサン Rouge」の方がより鮮明に

 

描かれていた気がする。

 

だからか、読みながら思わず胸が苦しくなる

 

場面も…。

 

 “ヴァレンヌ事件”でルイ16世を始めとする

 

国王一家の身柄が拘束され、パリに戻った時、

 

主人公のマリー_ジョセフ・サンソンが

 

「さぁ悲劇の幕開けだ パリはお前の不幸を

 

舌舐めずりして楽しむつもりだぜ」という

 

一人言をつぶやくのだが、

 

正にその通りとなる。

 

読者は「幸せ」と「地獄」の恐ろしいほどまで

 

の振り幅を見せつけられることに…。

 

歴史に“たられば”はない。

 

 そんなことはわかっている。

 

でも、誰もが一度は「織田信長や坂本龍馬が

 

暗殺されてなければ…」、「尾崎豊やHIDEが

 

生きて歌い続けていれば…」と考えるように、

 

もしあの時馬車の車軸が折れず国王一家が

 

目的地であったモメンディまで

 

辿り着けていたのなら…。

 

そんなことを思わずにはいられなかった。

 

 この作品の「あとがき」に、

 

「『最悪』の隣には必ず『希望』がいる。

 

この先も困難な壁は何度も僕の前に

 

立ちはだかるだろう。

 

だけどそれは新たな出会いと次の新たな世界が

 

広がる瞬間でもあるのだ。

 

前を向くことを恐れず、僕はまた歩む事を

 

始める」

 

という坂本眞一さんの言葉があったが、

 

その言葉を読んだ時、「続・反証」の中で

 

瀬木比呂志さんの「絶望の裁判所」(講談社)

 

の内容を取り上げた後に、原田國男さんの

 

「裁判の非情と人情」(岩波書店)のことを

 

裁判所に対する「希望」として

 

取り上げたことを思い出した。

 

やはり「最悪」や「絶望」の隣には、

 

「希望」というものが常に存在しているのかも

 

しれない…。

 

 この作品のおかげで、とても有意義な

 

正月期間を過ごすことが出来た。

 

 

「人は戦いを諦めた瞬間から

 

腐敗し醜くなるのだ」

 

         マリー_ジョセフ・サンソン

 

 

 

 

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